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2025年07月05日

とりあえず、赤ふんどし

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赤ふんどし(あかふんどし)

主な出身地:茨城

『土浦の石仏』にある怪異。
茨城県笠師町の外れにあるという稲荷神社「正一位亀城稲荷大明神」は土地の人からは「赤ふんどし稲荷」と呼ばれ親しまれているという。
この「赤ふんどし」の名前にはいくつか伝説が残されている。
社の前を旅人が通ると、赤い褌を付けたきれいな女性が現れて「相撲を取ろう」と誘ってきたという。相撲を取ったらどうなるのかの記載はない。
また、土浦の殿様が境内の木を伐採しに来たところ、赤い褌を付けた力士が現れて「土浦が大火なるぞ」と叫び、たしかに東南の空が真っ赤に染まっているので、急いで戻ったが何事もなかったということがあった。この力士こそ稲荷の化神であるとあがめたため「赤ふんどし稲荷」と呼ばれるようになったという。
隣村の農夫が村の人の警告も聞かず境内で薪を取ったところ、次の日にその農夫の家が全焼してしまったとも云われている。
千葉県佐倉市に「赤褌狐(あかふんぎつね)」という赤い褌を付けた狐が相撲を挑んでくるという話があるが、関係はわからない。
もしかしたら、本体は赤い褌の部分で、付けたものを操っているのかもしれない。

[参考文献]「土浦の石仏」編集員会 編『土浦の石仏』
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2025年07月04日

とりあえず、歯黒鮫

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歯黒鮫(はぐろざめ)

主な出身地:東京湾

江戸湾(東京湾)にいたという凶悪な大鮫で、ひとを襲って食べたり、舟の下に入って舟を背負いあげたりした。
あるとき、この鮫が死んでいるのがみつかり、品川町(東京都品川区)の蒲鉾屋が買い取って切ってみたところ、腹からひとの髑髏が九つも転がり出て来たという。
『葛飾誌略』にあるもので「珍しき悪魚也』とも評されている。
[参考文献]房総叢書刊行会『房総叢書』第六巻

(日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院) より引用)
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2025年07月03日

とりあえず、んばっだえ化物

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んばっだえ化物(んばっだえばけもの)

主な出身地:山形

山形県新庄市荻野に伝わる。青森県のおぼさるなどの。おんぶお化けの類。
昔、ある山に「んばっだえ化物」が出て、毎晩「んばっだえ(背負ってくれ)」と叫んで子供たちを怖がらせた。ある男が化け物を背負って連れ帰ると「大け、こが(桶)さ入えて、寝っだえ」と言うので、大きな桶に寝かせた。翌朝、桶を取ると、沢山の大判小判が出てきた。男はこの金を親類たちに分けてやり、喜ばれたという。
(大友儀助(編)『新庄のむかしばなし』)

(日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院) より引用)
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2025年07月02日

とりあえず、高速老婆

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高速老婆(こうそくろうば)

主な出身地:北海道

現代に伝わる怪異。ある人物が国道二七五号線を走り、樺戸郡月形町へ至ったとき、白髪の老婆が突然自動車と併走してきた。この老婆はその付近で交通事故死した老婆であり、毎晩その辺りに出現するのだという。
合田一道著『北海道 幽霊の住所録』にある。この老婆のように異常な速さで走る老婆の怪は全国で数多に語られている。

(日本怪異妖怪事典 北海道(笠間書院) より引用)
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2025年07月01日

とりあえず、タツクチナワ

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タツクチナワ(たつくちなわ)

主な出身地:佐賀

北九州地方では耳のある蛇をタツクチナワと呼ぶ。
佐賀県小城郡藤尾の龍天池では、タツクチナワが水面を通う際にここで泳ぐと必ず河童の難に遭うという。(民俗學研究所『綜合日本民俗語彙』)

(日本怪異妖怪事典 九州・沖縄(笠間書院) より引用)
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2025年06月30日

とりあえず、ドンドロサン

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ドンドロサン(どんどろさん)

主な出身地:香川

香川県香川郡直島町の方言。
雷のことをドンドロサンといい、「一つドンドロ大風のもと」と言って一つの雷が台風になると考えていた。
[参考文献]谷原博信「香川郡直島積での聞き書き」(『香川の民俗』通巻三五号)

(日本怪異妖怪事典 四国(笠間書院) より引用)
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2025年06月29日

とりあえず、夜走り

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夜走り(よばしり)

主な出身地:山口

山口県萩市の相島に伝わる。
海上の化生のもので、船が白帆を捲いて走ると、同じように走ってきて惑わすという。ドバイ(灰)を撒いて音を立てると逃げて消えるという。(相川清子「相島日記」『旅と伝説』通巻一三〇号)

(日本怪異妖怪事典 中国(笠間書院) より引用)
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2025年06月28日

とりあえず、カマトバ

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カマトバ(かまとば)

主な出身地:福井

福井県大野郡大野町(現・大野市)に伝わる。
土橋の庄という土地の坂になっている所で転ぶと、必ずカマトバという恐ろしい鬼が出て手や足に思い切り食い付いてから姿を消してしまうという。そのため、この辺りを通る時は注意して歩かなければならないとされた。
[参考文献]鯖江女子師範学校郷土研究部『福井県の伝説』、大野市史編さん委員会『大野市史』一二巻方言編

(日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院) より引用)

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2025年06月26日

とりあえず、ヒノクチババ

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ヒノクチババ(ひのくちばば)

主な出身地:滋賀

滋賀県守山市今浜町に伝わる。お宮の近くの樋の口は両側が笹で一杯の恐ろしい所で、悪さをすると「ヒノクチババに食わせたるぞ」と叱られたという。
『守山往来』にある。

(日本怪異妖怪事典 近畿(笠間書院) より引用)
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2025年06月25日

とりあえず、御魔

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御魔(おんま)

主な出身地:神奈川

人々によくないものをもたらす魔物・悪霊。神奈川県横浜市の本牧神社でおこなわれる「お馬流し」と呼ばれる行事は、茅でできた馬(といわれるもの)に悪いものをうつしてそれを流すものだが、その「おうま」は「御魔」から来ているという説も語られている。
[参考文献]永田衛吉『神奈川県民俗芸能誌』上

(日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院) より引用)
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