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2022年08月01日

とりあえず、見越入道

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見越入道
主な出身地:長崎、愛知他全国各地
「見越」
「見上入道」
などとも呼ばれる
見上げれば見上げるほど大きくなる入道の妖怪の類で、
全国各地に同様の妖怪が伝わっており、
昔は妖怪の親玉ともいわれていた。

「見越入道、見越した」と言い、
前に打ち伏せればスッと消えるといわれている。

長崎県壱岐市では、
夜中に現れ頭上で笹の音を
「ワラワラ」
と鳴らすといわれている。

「見越入道見抜いた」と言えば良いが、
黙って通ると竹が倒れてきて死んでしまうという。

愛知県では三尺ほどの大きさから、
近づくと七八尺、一丈と大きくなり
「見ていたぞ」
とこちらから声を掛ければ良いが、
相手に声を掛けられると死んでしまうといわれている。

正体は狐狸の類であるともいわれ、
手に持つ柄杓や桶、鉈、提灯などが本体とする地域もある。
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2022年07月28日

とりあえず、通り物

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通り物

「通り悪魔」
「通り魔」
とも呼ばれ
『世事百談』や『思出草紙』などの随筆集に見られる妖怪で、
人に憑いて乱心させたりするという。

東京四谷で火事により焼きだされて仮住まいをしていたある女房が、
夕暮れに庭先で見たものは杖を付いた老人で、
ある武士が庭の手水鉢の辺りで見たのは、
三尺ばかりの炎と煙の向こうから現れた白襦袢で槍を持つ武士の姿である。

また夕方に剃刀を研いでいたある武士が見たものは、
三十数騎もの甲冑を着て槍や薙刀を持った武士の集団であった。

どれも目を閉じたり平伏したりして心を静め、
再び見ると消えているのだが、
付近に住んでいる者が乱心したという話を聞くというものである。

通り物に狼狽してしまうと、
必ず乱心してしまうというので、
心を落ち着かせる必要がある。
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2022年07月27日

とりあえず、赤舌

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赤舌

主な出身地:青森

鳥山石燕著『画図百鬼夜行』に、
黒雲を纏った大きく口を開けた妖怪が水門の上に現れた姿で描かれている。

山田野理夫著『東北怪談の旅』に青森県津軽の農村の争いの話がある。

日照りが続き、川下の農村は深刻な水不足に陥ったが、
川上の農村は水門を閉め、申し入れても開けてはくれなかった。

忍び込み水門を開けようとした者がいたが、
見つかり打ち殺されてしまい、用心棒を雇ってまでになってしまった。

あるとき水門が勝手に開くようになり、
川下の農村に水が流れるようになった。

閉めても閉めても勝手に開いてしまう。

赤舌の仕業だといわれている。
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2022年07月24日

とりあえず、油すまし

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油すまし

主な出身地:熊本

熊本県天草郡栖本村字河内と
下浦村を結ぶ草隅越という山道に昔出たと
『天草島民俗誌』
という資料に記されている。

昔、ある老婆が孫と一緒に歩いているときに
この山道で油すましのことを思い出した。

そこで孫にここには油瓶を
下げたのが出たんだぞと語ったところ、
今もいるぞと姿を現したという。

記されているのはこれだけで、
どのような妖怪であるのか、
何をするのかはわからない。

頭が大きく、
蓑をかぶった姿で描かれることが多いが、
これは水木しげる氏が描いた姿であり、
本当の姿はまったく異なるのかもしれない。
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2022年07月23日

とりあえず、うわん

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うわん

主な出身地:不明

鳥山石燕著『画図百鬼夜行』や
『化物づくし』に登場する妖怪で、
両手を挙げて大声を上げて驚かすような格好で描かれる。

正体不明の妖怪で、解説は見当たらないが、
その動作から「うわん」と声だけを響かせて驚かせる妖怪として説明される。

「うわん」と訪ねられたらすぐに
「うわん」と答えなければ棺おけに引き釣り込まれてしまうともいわれているが、
これは佐藤有文著『日本妖怪図鑑』に記されている説明で、
佐藤有文氏の創作だといわれている。
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2022年07月22日

とりあえず、文車妖妃

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文車妖妃

主な出身地:不明

文車とは本を運ぶ小車で、
内裏や寺にあり運搬に使っていたといわれており、
鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に紹介されていることから、
その文車の付喪神が文車妖妃なのだろう。

また怪談集『諸国百物語』に美しい稚児に恋文を送ったが、
稚児はそれを縁の下に捨ててしまい、
その恋文の執念が鬼となって寺を訪れる人を襲ったという話がある。

この手紙の鬼も文車妖妃であるといわれている。

『画図百器徒然袋』には小鬼たちが溢れ出る葛篭から
手紙を引き出している鬼女のような姿で描かれている。

吉田兼好著『徒然草』に
「多くて見苦しからめは、文庫の文。塵塚の塵」
という一文があり、そこから鳥山石燕が文車妖妃、塵塚怪王を創作したという説もある。
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2022年07月21日

とりあえず、雲外鏡

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雲外鏡

主な出身地:不明

鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に紹介されている妖怪で、
「照魔鏡と言へるは、もろもろの怪しき物の形をうつすよしなれば、
 その影のうつれるにやとおもひしに、動出るまゝに、
 此かゞみの妖怪なりと、夢の中におもひぬ」
とある。

照魔鏡とは妖怪の真の姿を映し出すという鏡のことで、
これが付喪神になったものが雲外鏡であるが、
石燕が創作したものといわれている。

旧暦の正月十五夜に月明かりの下、
水晶の盆に水を溜め、
その水で鏡に怪物を描くと鏡の中にそれが住み着くといわれている。

上記のように鏡には不思議な力が備わっていると考えられていた。

現代でも、合わせ鏡をすると悪魔が現れたり、
過去未来を覗けるなどの都市伝説もある。
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2022年07月20日

とりあえず、百々爺

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百々爺

主な出身地:不明

鳥山石燕著『今昔画図続百鬼』には
杖をついた老人の姿で描かれており、
モモンガとガゴジの合成語で「百々爺」といわれるとある。

モモンガは獣の他にお化けの意味も持ち、
ガゴジ(元興寺)も同じくお化けの意である。

本来「ももんじい」は「モモンガ」の異称であり同じものであり、
また毛深い獣や尾の生えた獣やその肉を「ももんじい」と呼んでいたという。

そのため肉を商う店は「ももんじ屋」「ももんじい屋」と呼ばれていた。

妖怪としての「百々爺」は山奥に住み、
夜遅くに村の辻や街角に現れるとされる。

一説には旅人が出会うと必ず病みつくともいわれている。
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2022年07月19日

とりあえず、山地乳

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山地乳

主な出身地:不明

『桃山人夜話 絵本百物語』によれば、
蝙蝠が年を経て「野衾」となり、
さらに年を経ると異形のものになり、
山に隠れ住むことから「山地乳」と呼ぶとある。

「サトリノカイ」とも呼ばれ、
深夜眠っている人の息を吸いにきて、
吸っている姿を目撃すれば吸われた人は長寿となり、
誰も目撃しなかった場合は翌日には死んでしまうといわれている。

実際吸われて死んだ人も、長寿になった人もいないといわれているが、
地域によっては山地乳を恐れぬ者がいないとまでいわれる。
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2022年07月18日

とりあえず、牛鬼

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牛鬼

主な出身地:四国近畿山陰九州、愛媛、島根、鳥取

「ゴキ」「ギュウキ」とも呼ばれる、
頭は牛で体は鬼、もしくはその逆、
または体が土蜘蛛で描かれることのある妖怪。

四国近畿地方では関連のある滝や淵があり、
そこの牛鬼は出会うだけで人を病気にしたり、
人の影を舐めるだけで喰い殺したりするという。

山陰九州地方では海から現れ、磯女や濡女とセット、
もしくは自ら女の姿に化けて出るといわれ、
女が赤ん坊を抱いて欲しいと差し出してくるが、
受け取ってしまうとどんどん重くなり動けなくなり、
そこに牛鬼が現れ喰われてしまうという。

愛媛県宇和島では、牛鬼を退治したという様々な説話から、
毎年牛鬼まつりがおこなわれている。

島根県や鳥取県では蓑や笠に纏わりつき、
払っても次から次へ前も見えなくらい取り付いてくる怪火も牛鬼と呼んだという。
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