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2023年03月14日

とりあえず、屋島の禿狸

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屋島の禿狸

主な出身地:香川

香川県高松市屋島に伝わる化け狸で
「太三郎狸(たさぶろうたぬき)」とも呼ばれる。

現在は屋島寺に家庭円満、縁結び、
水商売の神様「蓑山大明神」として祀られている。

平家の大将小松重盛が矢傷の夫婦狸を助けたところ、
恩義から平家の守護を誓ったといわれ、
その子孫が禿狸だといわれている。

平家滅亡後は屋島へと戻り、
三百の眷属を従える四国狸の総大将となり、
幻術を使って源平合戦を眷属たちに見せたりしたといわれている。

ある長旅の帰りに猟師に撃たれ死亡したといわれ、
死後は徳島に移り棲んだが悪戯などはせず、
若い髪結いの女性に憑いて、
源平合戦のことを詳しく語ったり、吉凶を占ったという。

女性から離れるときは「どこまで参ります」
再び憑くとき「帰って参りました」と言ったという。
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2023年03月06日

とりあえず、死神

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死神

主な出身地:全国各地

死を司る神様としての名の他に、
人を死に導く霊だともいわれている。

竹原春泉著『絵本百物語―桃山人夜話―』には、
やせ細ったみすぼらしい姿の男性が、
両手で手招きしているような姿で描かれており
「死神の一度見いれる時は必ず横死の難あり。
 自害し首くゝりなどするもみな此ものゝさそひてなすことなり。」
と書かれている。

悪念を持って死した者が「死神」となり、
死に誘うといわれており、
人が亡くなった時に、
同じところで同じように人が亡くなるのは、
この死神の仕業とある。
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2023年02月11日

とりあえず、通り物 もしくは 通り悪魔 通り魔

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通り物

「通り悪魔」「通り魔」とも呼ばれ
『世事百談』や『思出草紙』などの随筆集に見られる妖怪で、
人に憑いて乱心させたりするという。

東京四谷で火事により焼きだされて仮住まいをしていたある女房が、
夕暮れに庭先で見たものは杖を付いた老人で、
ある武士が庭の手水鉢の辺りで見たのは、
三尺ばかりの炎と煙の向こうから現れた白襦袢で槍を持つ武士の姿である。

また夕方に剃刀を研いでいたある武士が見たものは、
三十数騎もの甲冑を着て槍や薙刀を持った武士の集団であった。

どれも目を閉じたり平伏したりして心を静め、
再び見ると消えているのだが、
付近に住んでいる者が乱心したという話を聞くというものである。

通り物に狼狽してしまうと、
必ず乱心してしまうというので、
心を落ち着かせる必要がある。
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2023年01月23日

とりあえず、日和坊

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日和坊

主な出身地:茨城

鳥山石燕著『今昔画図続百鬼』には
岩肌に坊主が浮かび上がっているような姿で
描かれている妖怪で、
とくに悪さはせず、
これが出ると天気がよくなるといわれている。

茨城県の山奥に現れるといわれ、
これが出ると天気がよくなることから、
日和坊の形をしたものを吊るして、
天気になるように願ったという。

後にこれがテルテル坊主になったといわれており、
雨乞いの時には黒い坊主頭にして吊るしたともいわれている。

中国の日照りの神である魃が、
日本に伝わり日和坊になったともいわれている。
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2023年01月09日

とりあえず、桂男

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桂男

主な出身地:月?

月の隈はよく兎に喩えられるが、実は桂男という妖怪である。

『桃山人夜話 絵本百物語』に描かれている妖怪で
「『総合日本民俗語彙』によれば、和歌山県東牟婁郡下里町の伝承では、
満月でない時に、長く月を見ていると”桂男”にさそわれるといわれていた」
と説明がある。

桂男に誘われると、
寿命が縮むといわれており、
これは月の神である月読命(つくよみのみこと)
のイメージからきているとある。

『西陽雑俎』によると、
桂男は元々は西河の人間で姓を呉、
名を剛と呼び、仙法を学んだ罪で、
月の桂の木を刈る罰を受けているという。

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2022年12月19日

とりあえず、狐者異

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狐者異

主な出身地:不明

『桃山人夜話 絵本百物語』に描かれている妖怪で、
生前に人の物を平気で取り食らい、
死しても執着心を捨て切れなかった者がこの妖怪になる。

どこにでも現れて、
どんなものでも
――例えば死体でさえ――
食べてしまうのだという。

世に恐ろしきことを「こわい」というのは
この妖怪「狐者異」からきているのだと、
『桃山人夜話 絵本百物語』では書いてある。

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2022年12月12日

とりあえず、瀬戸大将

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瀬戸大将

鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に瀬戸物が集り、
甲冑を着、槍のような物を持った武士のような姿で描かれる付喪神の一種。

背に急須のような物を背負い、
合戦の後なのか下半身にはひびが多くはいっており、
割れた瀬戸物が散らばっている。

「槊をよこたへて詩を賦せし曹孟徳にからつやきのからきめ見せし燗鍋の寿亭候にや。蜀江のにしき手を着たりと、夢のうちにおもひぬ。」
と記されており、
『三国志』で有名な曹操孟徳と関羽との逸話から
石燕が創作した妖怪だといわれている。

瀬戸大将の姿は関羽の姿をイメージしたものといわれているが、
表情はどこかひょうきんなものをしている。
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2022年12月05日

とりあえず、暮露暮露団

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暮露暮露団

鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に描かれている妖怪で
「普化禅宗を虚無僧と言ふ。虚無空じゃくをむねとして、
いたるところ薦むしろに座してもたれりとするゆへ、
薦僧とも言ふよし。職人づくし歌合に、
暮露暮露ともよめれば、
かの世捨人のきふるせるぼろぶとんにやと、
夢の中におもひぬ。」
と記されている。

ぼろ布団の付喪神であり、
石燕は吉田兼好著『徒然草』から
『画図百器徒然袋』の妖怪の多くを創作したとされ、
これもその一つ。

半僧半俗である
「暮露暮露(ぼろぼろ)――梵論梵論とも書かれる――」と
「ぼろ蒲団」を組み合わせたものといわれている。

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2022年11月29日

とりあえず、清姫

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清姫

『元亨釈書』や
『今昔物語』などにも
収められているほど有名な物語である。

奥州白川に安珍という修行僧がいた。

安珍は毎年、紀州の熊野権現に参詣していて、
宿を真砂庄司の家に定めていた。

その庄司の娘が清姫で、
安珍は修行僧のために妻帯は難しい身でありながら、
清姫を嫁にもらうと誓い、
清姫は美男である安珍にのぼせ上がった。

だが安珍はごまかし逃げてしまったのだが、
清姫は蛇体になりながらも安珍を追いかけた。

道成寺に逃げ込み、鐘の中に隠れた安珍だが、
清姫はその鐘をその身で七巻きし、
炎で焼き尽くしてしまったという。

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2022年11月21日

とりあえず、九尾の狐

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九尾狐

インドのマカダ国の班足太子の妃「華陽夫人」、
中国の殷紂王の妃「妲己」、
周の幽王の寵姫「ほうじ」、
日本の鳥羽天皇
――近衛天皇ともいわれる――
の愛妾「玉藻前」に化け、
三国を美貌と悪事で混乱させたという妖狐。

日本にて安部泰成
――安部泰親、賀茂保親、賀茂保憲という説もある――
に正体を暴かれ、
宮中を脱したが、
その後那須野
――現在の栃木県那須郡で討たれ
「殺生石」
になったといわれている。

古い時代の中国では、
天下泰平のときに現れる瑞祥をあらわす神獣であったともいわれる。

栃木県大田原市の
「玉藻稲荷神社」や岡山県真庭市の「化生寺」の「玉雲宮」など、
九尾の狐や殺生石に関する神社や寺などが各地に存在する。

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