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2022年09月03日

とりあえず、一本ダタラ

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一本ダタラ

主な出身地:和歌山、奈良

和歌山県や奈良県の山中に出るという一つ目で一本足の妖怪。

山の神の多くは世界共通で一つ目が多いため、
一本ダタラも山の神の一種だといわれている。

和歌山県と奈良県の境にある果無山では十二月二十日に山中に現れるといわれており、
「果ての二十日」と呼ばれる厄日であり、山に入らないようにしたという。

奈良県の伯母ヶ峰も同じく十二月二十日に出るといわれており、
こちらの姿は電信柱のような体に目鼻がついており、
宙返りをしながら雪に一本足の跡を残していくが人に害さないという。

だが旅人を襲うという猪笹王という鬼神を指すこともあり、
普段は封印されているが十二月二十日だけ解放されるために、
厄日とされたともいわれている。
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2022年09月02日

とりあえず、山精

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山精

主な出身地:中国大陸、不明

山小屋に住む樵や狩人が良く出会うという一本足の妖怪で、
山では貴重な塩を求めてくる。

家の中に手を差し込んだり、勝手に入ってきたりもするが、
塩をやると喜び帰り、後日、
お礼なのか戸口に沢蟹や山鳥などが置かれているという。

この山精は元々山の神だという。

山の神は屋までの行いにより、
人にとって良い神になったり悪い神になったりするので、
山で仕事をするものは山の神の怒りに触れないよう、
注意深く仕事をするのだという。

岩手の遠野では暮れの十二月、
山に入ってはいけないという日が決められており、
その日は山の神が木数えを行っており、
木に数え含まれてしまうためである。

山でよく見る絡まった二本の木は
木数えの終わりの目印なのだという。
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2022年09月01日

とりあえず、橋姫

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橋姫
主な出身地:京都

橋の守護神であり外敵の侵入を防ぐといわれているため、
古くから大きな橋に祀られているという。

嫉妬深い神でもあるために、
他の橋を褒めたり女の嫉妬をテーマにした詩を詠うと必ず恐ろしい目に遭うといわれている。

橋姫は橋の袂に男女二神を祀ったのが始まりであるとされている。

京都の宇治川に祀られた橋姫が有名である。

ある男が隣家の美しい女性と夫婦の約束をしたが、
男が他の女と契り隣家の女を忘れてしまった。

女は怒り狂い、貴船神社に参拝した後宇治川に七日七晩身を浸し鬼となり、
男のみならずその一族全てを呪い殺したという。

怒りを静めるために橋姫として祀ったといわれており、
今でも嫉妬深いといわれているため、婚礼の際は橋は通らず遠回りをするのだという。

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2022年08月31日

とりあえず、オシラ様

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オシラ様

主な出身地:東北地方、埼玉

東北地方に伝わる家、農業、養蚕の神様で、
御神体は人と馬の顔を象った二本の桑の木の棒で
「オセンダク」という衣装を着ているものが多い。

年に数回、巫女によって祭が行われるという。

オシラ様は食肉や鶏卵を嫌い、
これを供えると祟られ大病を患うといわれている。

「オシラ仏」「オシメ様」「オコナイ様」「カバカワ様」「蚕神」とも呼ばれる。

埼玉県入間郡では祭を「オシラ講」と呼び、
正月に女ばかりの会合を行うという。

十二月十六日をオシラ様の年取りという地方もあり、
寝静まった夜中にオセンダクを着せ替えるのだが、
そのときオシラ様を直視すると目が潰れるといわれている。

着古したオセンダクは出稼ぎのときにお守りとして持っていくと、
怪我をしないといわれている。
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2022年08月28日

とりあえず、瓶長

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甕長

主な出身地:不明

鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に登場する甕の妖怪で
「わざわひは吉事のふくするところと言へば、
 酌どもつきず、飲めどもかはらぬめでたきことをかねて知らする瓶長にやと、
 夢のうちにおもひぬ」
と紹介されている。

汲めども汲めども水が尽きることのない福の入った甕であり、
『画図百器徒然袋』最後の妖怪だからか祝言で終わっている。

甕に目鼻口が付き、頭の穴から無限に水が湧き出ている姿で描かれる。

石燕の創作妖怪の一つだといわれている。

中国にも甕の妖怪がいたらしく、
夜中人を押すイタズラをする妖しいものが出たが、
それを鉄砲で撃つと瓦の割れたような音がしたという。

妖しいものの正体は家で使っていた古くなった甕であったという。
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2022年08月25日

とりあえず、鬼熊

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鬼熊

主な出身地:長野

木曽
――現在の長野県では年老いて化けた熊を鬼熊という。

人間のように二本足で歩くことができる。

出会うことはほとんどできないが、
時々夜更けに里に下りてきて家畜を襲い、
山に持って帰って食らうのだという。

その力はあまりに強く、
猿などは手で押されただけで死んでしまうのだという。

大人十人でもびくともしない七尺ほどもある大岩を
軽々と谷底へ落とすことができるほど、その力はすさまじいのだという。

力に似合って体も大きく、
どうにかして捕らえた鬼熊の皮を広げたところ、
畳六畳ほどの大きさまで広がったのだという。

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2022年08月23日

とりあえず、化け火

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化け火

主な出身地:滋賀県

近江
――現代の滋賀県の堅田にでるという怪火で曇りの日の夜、
四季を問わず出るという。

湖の岸から現れ山へ向かうのだが、
最初は小さい火であるが段々大きくなり、
直径三尺ぐらいまで大きくなることもあるという。

大地から四尺五尺ほどの高さに浮いている。

炎の中に腰から下が見えない人の形が映ることもあり、
二人の裸の人間が相撲をするかのように
組み合っているようにも見えることもある。

ある男が正体を見極めてやろうと化け火に飛びついたのだが、
組み付いたと思った瞬間、
六間ほど先にある田んぼまで投げ飛ばされてしまった。

どんな剛健でもかなうことはなかったという。
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2022年08月22日

とりあえず、鎌鼬

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鎌鼬

主な出身地:全国

鎌のように鋭い爪を持つ鼬の姿で描かれる、
風に乗って人を切る妖怪で各地の山間部によく現れる。

「窮奇」「構太刀」とも書く。

鋭い爪のために切られても痛みがないといわれているが、
地方によっては三人の神様であるともいわれており、
一人目が突っかかり、二人目が切り裂き、三人目が薬を塗るために痛みがないという。

また鬼神の刃に当たったために切れたものだともいわれており、
そのために「構太刀」とも書く。

「窮奇(きゅうき)」は中国の神話に出てくる怪物で四凶の一つといわれている。

鎌鼬が窮奇と表記された理由はよくわからないが、
一説には窮奇が風神の一種であると伝えられ、同一視されたのではないかといわれている。
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2022年08月19日

とりあえず、野槌

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野槌

主な出身地:不明

槌とは霊という意味で、
野の霊という意味である。

ある男が奥州の片沢へ馬に食べさせる草を欲して、草刈に出かけた。

そこで十分に刈り、
家に持ち帰り馬にやろうとすると、
その中に胴のない槌のような形をした蛇がこちらを睨んでいた。

男は恐怖し片沢には
もう入らないから祟らないでくれと謝罪し、逃げ帰った。

のちにその子孫が、
言伝えを信じないで片沢へ草刈に出かけたが、
そこに例の蛇がいた。

子孫は恐ろしくなり逃げ帰ったが、
すぐに絶命してしまったという。

野槌は口だけ達者な僧の生まれ変わりだともいい、
口だけしかない蛇のような姿をしており、
人間を襲って食らってしまうともいわれている。

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2022年08月17日

とりあえず、飛縁魔

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飛縁魔

主な出身地:不明

別名を「縁障女(えんしょうにょ)」という。

もともとは仏説から出た名前であり、
女犯を戒めたものである。

また、
多田克己編『竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』
に「火の閻魔」、すなわち地獄の裁判官の意味であるとも書かれている。

妖怪としての姿は美しい女性であり、
これに魅入られると財産どころか生気や生血まで根こそぎ吸い取られるといわれている。

丙午(ひのえうま)生まれの女性は男を食い潰すという迷信より生まれたともいわれている。

江戸の大火事を起こしたという
八百屋お七も丙午生まれであるといわれているが、
上記の迷信からそう断定されているだけなので、
実際に丙午生まれなのかどうかはわからない。
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