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2025年09月08日

とりあえず、黒十狐

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黒十狐(くろじゅうぎつね)

主な出身地:群馬

群馬県前橋市下新田町に伝わる。ひたいに十文字の黒い模様があったという狐で、畑を荒らしたという。
[参考文献]佐藤寅雄『前橋の伝説百話』

(日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院) より引用)
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2025年09月06日

とりあえず、ゴロメキ一つ眼の妖怪

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ゴロメキ一つ眼の妖怪(ごろめきひとつめのようかい)

主な出身地:岩手

岩手県遠野市小友町に伝わる。大矢邦宜・出羽振治『遠野七観音』に紹介される遠野七観音の一つ、小友町山谷観音のそばを流れる小川は、ゴロメキの小川とも呼ばれる。それは、「ゴロメキ一つ眼の妖怪」が出ると伝わるからである。一つ目の妖怪の話は全国に広がりを見せるが、ゴロメキの語源が不明である。

(日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院) より引用)
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2025年09月05日

とりあえず、ゴールデン鏡

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ゴールデン鏡(ごーるでんかがみ)

主な出身地:北海道

現代に伝わる怪異。この言葉を二〇歳まで覚えていると、一生呪われるという。
常光徹編著『みんなの学校の怪談 緑本』にある。類似した怪異にムラサキカガミがある。

(日本怪異妖怪事典 北海道(笠間書院) より引用)
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2025年09月04日

とりあえず、マメショクショク

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マメショクショク(まめしょくしょく)

主な出身地:福岡

福岡県筑紫野市市でいう化け物、もしくは音の怪。
気味の悪い音を立てる化け物だとされる。(筑紫野市史編さん委員会(編)『筑紫野市史 民俗編』)

(日本怪異妖怪事典 九州・沖縄(笠間書院) より引用)
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2025年09月03日

とりあえず、オケタタキ

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オケタタキ(おけたたき)

主な出身地:香川

香川県仲多度郡琴南町美合(現・仲多度郡まんのう町美合地区)の話。
昔、谷川に架かる橋から落ちて死んだ人がいた。それから夜になると、その谷川からコンコンコンと桶を叩く音が小止みなく聞こえてくるのだという。
[参考文献]武田明「仲多度郡琴南町美合の妖怪と怪談」(『香川の民俗』通巻四一号)

(日本怪異妖怪事典 四国(笠間書院) より引用)
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2025年09月02日

とりあえず、雨蛙女房

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雨蛙女房(あまがえるにょうぼう)

主な出身地:鳥取

鳥取県東伯郡関金町野添(現・倉吉市関金町野添)に伝わる。
帰宅前に夜を迎えてしまった魚売りが宿を探して、明かりのともる一軒家に行き着いた。宿泊を乞うと、糸車を回していた女は「泊ってごしなはれえ」と快諾。魚売りは床に就いたが、翌朝目覚めると草むらの中で、家もなければ女の姿もない。ただ近くの池に雨蛙がちょこんと一匹いるだけだった。雨蛙がお化けになって彼を泊めたのだった。(稲田和子『大仙をめぐる昔』)
各地に伝わる、一軒家で糸車を回す化物の話と異類婚姻譚の一種の筋が混同したものと思われる。

(日本怪異妖怪事典 中国(笠間書院) より引用)
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2025年09月01日

とりあえず、井づつのお多やん

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井づつのお多やん(いづつのおたやん)

主な出身地:京都

祇園(京都府京都市)に伝わる。井づつという青楼で、奥座敷に寝ていると天井にお多福の顔がひとつ現れ、見ているとだんだんと大きくなるという。また、気の強い者が見つめていると天井いっぱいになり「これでもか」と言ったという。古くから住んでいた狸のいたずらだともいう。
『京の怪談』にある。また、沼南亭主人「祇園拾遺」(『郷土研究上方』 28号)によると、同様の話が一力という大茶屋にある。

(日本怪異妖怪事典 近畿(笠間書院) より引用)
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2025年08月31日

とりあえず、風玉

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風玉(かぜだま)

主な出身地:岐阜

岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐郡揖斐川村。徳山村の地域は徳山ダムとなった)に伝わる。
明治三○年(一八九七)の大風の時、お盆くらいの大きさの風玉がたくさん出て、周囲が明るくなった。嵐の最中、山から出てきて何回も行き来していたのだという。
[毛利恵太]
[参考文献]廣瀬貫之「美濃揖斐郡徳山村郷土誌」(『旅と伝説』一三巻五号)

(日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院) より引用)

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2025年08月29日

とりあえず、赤い小犬

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赤い小犬(あかいこいぬ)

主な出身地:東京

赤い小犬のかたちをした妖怪で、何かが化けて出てくるものだという。
東京都桧原村の和田にいた「うかがい」の女性(明治ニ六年うまれ。「うかがい」は民間の巫女だが、この人物の場合、幼児たちの虫歯や夜泣きのまじない、出産の手助けなど、人々の生活に関わる役割や相談役としての仕事をおもに担っていたという)が体験したというもので、枕もとを走り抜けて行ったりしたという。怒鳴って追い払うと縁の下に逃げ込んでいなくなるが、また次の晩にはおなじように出て来て、それが何日もつづいたという。
[参考文献]長沢利明「桧原村の巫俗」(『西郊民俗』八十五号)

(日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院) より引用)
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2025年08月28日

とりあえず、またえん婆

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またえん婆(またえんばば)

主な出身地:福島

福島県石川郡玉川町に伝わる化け猫。鍛冶屋の婆の類。まだえもん猫とも。
ある旅人が吉村の鹿島神社に泊っていると、真夜中に集まり踊っていた猫たちに襲われた。やがて頭目らしくマタエン婆なる化け猫がやって来たが、旅人はその片腕を切断して逃げだした。翌日、マタエモンという家の婆様の調子が悪いというので様子を見てみると、それは先夜の猫が化けているものと分かったので退治した。
『石川郡のざっと昔』に複数の話者による語りが載るが、おおむねこのようなあらすじとなる。正体を見破られたマタエン婆は北の湯(甲子の湯)へ飛んで傷を癒したといわれ、そのために吉村生まれの者が甲子の湯に行くのは禁忌とされていた。

(日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院) より引用)
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