
けさだにし(けさだにし)
主な出身地:愛知
有名な「九尾の狐」に、くっついて飛んできて、落ちたというタニシの話が伝わっている。
長篠城(愛知県新城市)の少し北に位置する医王寺は、長篠合戦の折、武田勝頼が本陣を敷いたことで知られる。この医王寺の少し南に天神様が祀られており、その前の田に、袈裟懸けに筋の入った珍しいタニシがいるという。
九尾の狐が京で正体を暴かれ、東に飛び去る時に、尾にタニシがくっついていた。途中、長篠の上空を通りながらそのタニシを落としていった。このタニシが「けさだにし」である。
『鳳来町誌』は「けさだにし」の前段で九尾の狐について説明している。一般的に伝わる話では、鳥羽上皇が九尾の狐を寵愛していたことになっているが、本誌では近衛天皇であるとしている。しかし、近衛天皇は十七歳の若さで亡くなっている。なぜこのように伝わったのか不思議だ。また、珍しい模様のタニシの由来譚だが、「九尾の狐にくっついていたタニシだから袈裟懸けに筋が入っているのだ」という、わかったようなわらかないような理由が述べられている。
[参考文献]鳳来町教育委員会『鳳来町誌』民俗資料編2 伝説と民話
(日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院) より引用)
posted by 妖怪たま at 00:00
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