参考文献はこちら

2025年07月02日

とりあえず、高速老婆

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高速老婆(こうそくろうば)

主な出身地:北海道

現代に伝わる怪異。ある人物が国道二七五号線を走り、樺戸郡月形町へ至ったとき、白髪の老婆が突然自動車と併走してきた。この老婆はその付近で交通事故死した老婆であり、毎晩その辺りに出現するのだという。
合田一道著『北海道 幽霊の住所録』にある。この老婆のように異常な速さで走る老婆の怪は全国で数多に語られている。

(日本怪異妖怪事典 北海道(笠間書院) より引用)
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2025年07月01日

とりあえず、タツクチナワ

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タツクチナワ(たつくちなわ)

主な出身地:佐賀

北九州地方では耳のある蛇をタツクチナワと呼ぶ。
佐賀県小城郡藤尾の龍天池では、タツクチナワが水面を通う際にここで泳ぐと必ず河童の難に遭うという。(民俗學研究所『綜合日本民俗語彙』)

(日本怪異妖怪事典 九州・沖縄(笠間書院) より引用)
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2025年06月30日

とりあえず、ドンドロサン

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ドンドロサン(どんどろさん)

主な出身地:香川

香川県香川郡直島町の方言。
雷のことをドンドロサンといい、「一つドンドロ大風のもと」と言って一つの雷が台風になると考えていた。
[参考文献]谷原博信「香川郡直島積での聞き書き」(『香川の民俗』通巻三五号)

(日本怪異妖怪事典 四国(笠間書院) より引用)
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2025年06月29日

とりあえず、夜走り

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夜走り(よばしり)

主な出身地:山口

山口県萩市の相島に伝わる。
海上の化生のもので、船が白帆を捲いて走ると、同じように走ってきて惑わすという。ドバイ(灰)を撒いて音を立てると逃げて消えるという。(相川清子「相島日記」『旅と伝説』通巻一三〇号)

(日本怪異妖怪事典 中国(笠間書院) より引用)
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2025年06月28日

とりあえず、カマトバ

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カマトバ(かまとば)

主な出身地:福井

福井県大野郡大野町(現・大野市)に伝わる。
土橋の庄という土地の坂になっている所で転ぶと、必ずカマトバという恐ろしい鬼が出て手や足に思い切り食い付いてから姿を消してしまうという。そのため、この辺りを通る時は注意して歩かなければならないとされた。
[参考文献]鯖江女子師範学校郷土研究部『福井県の伝説』、大野市史編さん委員会『大野市史』一二巻方言編

(日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院) より引用)

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2025年06月26日

とりあえず、ヒノクチババ

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ヒノクチババ(ひのくちばば)

主な出身地:滋賀

滋賀県守山市今浜町に伝わる。お宮の近くの樋の口は両側が笹で一杯の恐ろしい所で、悪さをすると「ヒノクチババに食わせたるぞ」と叱られたという。
『守山往来』にある。

(日本怪異妖怪事典 近畿(笠間書院) より引用)
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2025年06月25日

とりあえず、御魔

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御魔(おんま)

主な出身地:神奈川

人々によくないものをもたらす魔物・悪霊。神奈川県横浜市の本牧神社でおこなわれる「お馬流し」と呼ばれる行事は、茅でできた馬(といわれるもの)に悪いものをうつしてそれを流すものだが、その「おうま」は「御魔」から来ているという説も語られている。
[参考文献]永田衛吉『神奈川県民俗芸能誌』上

(日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院) より引用)
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2025年06月23日

とりあえず、背高殿

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背高殿(せいたかどの)

主な出身地:青森

青森県三戸郡五戸町に伝わる。
まだぎ(マタギ)の三兄弟が山で獲物を競っていたとき、三男が消息を絶ち、兄二人の夢には神様が現れて「背高殿が食いにくるが、どこを撃っても駄目だから、鏡のような目を射って退治しろ」と告げた。二人が起きると大入道が目を光らせていたので、これが背高殿だなと思って目を撃った。眼光は消え、大入道は姿を消したが、血痕を辿ると大木のうろで鉄のように堅い表皮をもつ大蜘蛛が苦しんでいたという。
(川合勇太郎『青森県の昔話』)
語られるうちに内容が欠落したのか、三男の消息は最後まで明らかにならない。

(日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院) より引用)
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2025年06月22日

とりあえず、タースダーダーダル

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タースダーダーダル(たーすだーだーだる)

主な出身地:樺太

サハ(ヤクート)に伝わる妖怪。地獄からやってきたという鬼であったが、空から降りてきた天の男によって懲らしめられ、地獄へ逃げ帰ったという。
山本祐弘著『北方自然民族民話集成』にある。

(日本怪異妖怪事典 北海道(笠間書院) より引用)
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2025年06月21日

とりあえず、首切りババァ

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首切りババァ(くびきりばばあ)

主な出身地:福岡

福岡県八女郡から日本民話の会 学校の怪談編集委員会(編)『学校の怪談スペシャル』三に投稿されたもの。色問いの怪。
ある学校の旧校舎が取り壊される前のこと。その校舎のトイレの左から二番目の個室に首切りババァが出た。首切りババァは「赤、黄色、青、どれがいい」と尋ねてくる。赤と答えれば鎌で切られ、黄色と答えるとトイレの中に引きずり込まれ、青と答えると体中の血を吸われてしまうという。(朝里樹『日本現代怪異事典』)

(日本怪異妖怪事典 九州・沖縄(笠間書院) より引用)
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