参考文献はこちら

2014年01月20日

とりあえず、チマ

チマ.jpg

チマ

香川県大川郡長尾町多和
――現在のさぬき市多和に伝わる怪異。

「チマ」とは三毛猫の事。

谷の奥のつつじの所で
三毛猫が踊っている事があるという。



posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月18日

とりあえず、ヤザイドン

ヤザイドン.jpg

ヤザイドン

長崎県平戸市に伝わる藪に棲むという神。

藪の中に祠があり、
そこに祀られているという。

人に憑くことがあるといわれ、
病気になってふらふらしている人に憑き、
悪さをするという。

家で病人が出た場合、
トビイエというものを作って祀るという。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

とりあえず、金色姫

金色姫.jpg

金色姫(こんじきひめ)

茨城県つくば市神郡にある
蚕影神社(こかげじんじゃ)に伝わる養蚕の神。

天竺の王の娘「金色姫」は、
継母である皇后に憎まれ、
王の留守中に四度も殺されかけ、
四度目に王が気づき、姫を助けた。

継母の仕業だと知った王は、
姫を桑の木の舟に乗せて海上へと逃したという。

舟は今の茨城県に流れ着き、
権太夫という漁師夫婦に助けられたが、
看護の甲斐なく死んでう。

夫婦は亡骸を桑の木の船に姫を納めると、
ある夜に夢の中に現れ、
恩を返したいと言った。

舟を見てみるとそこには亡骸はなく、
蟲がいた。

その蟲は桑の葉を食べ、
姫が死にかけた回数である四回眠り、
繭を作り、それから糸が取れた。

この蟲が「蚕」で、
これが日本の養蚕の起源だといわれている。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(2) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月13日

とりあえず、ウマツ

ウマツ.jpg

ウマツ

鹿児島県瀬戸内町に伝わる海上に出る怪火。

赤いウマツは「アハウマツ」、
青いウマツは「オーウマツ」と呼ぶという。

ある人が子供の頃、
イカ釣りの時にウマツを見た。

祖父から教えられていた通りに袖下から見てみると、
そこに白衣を着た神様のような姿が見えたという。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月12日

とりあえず、ナモナイタヌキ

ナモナイタヌキ.jpg

ナモナイタヌキ

徳島県名西郡に伝わる化け狸。

「ナモナイ」とは「何もない」という意味。

雨の夜になると、
提灯行列をするという。

また、婚礼や葬式があると、
その夜に真似をして行列をするといわれている。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月09日

とりあえず、小一郎様

小一郎様.jpg

小一郎様(こいちろうさま)

福岡県や大分県に伝わる神さんで
「小市郎」
「今日霊」等とも表記する。

災難厄除け、お産、屋敷の神とされる。

気性が荒く、祟る神だともいわれており、
おとなしいとされている地域でも、
祠を移動させたり周りの木を伐ったりすると怒るといわれる。

発祥は、先祖を祀ったものだとか、
福岡県行橋市津積馬ヶ岳にあった馬ヶ岳城の城主「新田小一郎義氏」
もしくは新田氏関係者を祭神としたものだとか、
久留米市にあった城島城の城主「城島小一郎」を祀ったものだとか、
様々である。

福岡県久留米市城嶋町の城嶋天満宮境内や
大分県宇佐市安心院町佐田に、
「小一郎様」を祀った祠がある。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月07日

とりあえず、お松狸

お松狸.jpg

お松狸(おまつたぬき)

徳島県、兵庫県淡路島に伝わる化け狸。

徳島県徳島市の臨江寺境内に「お松大明神」を祀る祠がある。

化け狸「庚申新八」の女房の「お竹さん」の姉で、
津田の「六衛門狸」の娘の「小芝姫」の乳母であったが
「阿波狸合戦」では「金長」に味方して、新八と力を合わせて奮闘したという。

美人に化けて、多くの人を化かしたといわれる。

兵庫県淡路島洲本市では
「芝右衛門」の娘として知られ、
とても美しかったといわれる。

阿那賀の「与茂太夫狸」に嫁いだが、
遊び人である夫に愛想を尽かして洲本に戻り、
ボラ池で後家暮らしをしたと伝わっている。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月05日

とりあえず、馬頭観音

馬頭観音.jpg

馬頭観音(ばとうかんのん)

六観音の一つで、
畜生道に苦しむ者や、
動物たちを救済するといわれる。

頭頂に馬首、体色は赤く、
三つの顔に其々三つの目、
六つの手を持つ姿で描かれることが多い。

飢えた馬の様に苦しむ者の救済に専念し、
馬が草を食む様に苦悩を喰いつくし、
馬の様に世界を駆け巡って邪悪を踏み砕くといわれている。

馬頭という名から馬の守護仏、
また交通の要である馬の交通安全の為、
事故死した馬の供養の為、
路端に石仏、
「馬頭観世音」の文字が刻まれた文字塔、
自然石で祀られるようになったという。

元は古代インドのヒンドゥー教の
「ヴィシュヌ神」
が、馬首に化身して敵を倒したことに由来し、
仏教に取り入れられ観音となったといわれる。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月30日

とりあえず、三吉狐

三吉狐.jpg

三吉狐(さんきちぎつね)

茨城県土浦市に伝わる化け狐で、
「おきつ狐」という雌の狐と一緒に出ることもあるという。

霞ヶ浦周辺で、一日迷わせたり、
雪の中で頭を叩いたり等の悪戯をするが、
豪胆な人は避けるといわれている。

殺したり、
死にそうな目にはあわせないといわれているが、
棲家の近くを通った、
母親に背負われた赤子を殺した事もあるといわれる。

また、千葉県南房総市にも
「野房(のぼう)の三吉狐」
と呼ばれる狐がいたという。

野房で通行人を化かしていたが、
お玉という人間の女性と恋仲になり、
獣と人では添い遂げられない事から、
館山市船形の丸山岬から、
共に身を投げたといわれている。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月29日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 鯰坊主

鯰坊主.jpg

鯰坊主(なまづぼうず)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「日向国宮崎(ひゅうがのくにみやぎ)のわたりに此魚あり。
 十方内入道(とほうもないにうどう)といへる者、
 破壊の罪によりて、かくあさましき姿となりたるよしなり。
 彼『宇治拾遺物語』に記せる、
 出雲寺の別当が鯰になりたる類ならんか。
 市川のひつ立〔つ〕波の底に居て鯰坊主の声ぞおそろし 荷造早文」

「鯰坊主」は歌舞伎の役柄の一つで、
『暫』に登場するという「鹿島入道」の通称で
「鯰隈」というヒゲがまるで鯰の様な隈取をする。

「日向国宮崎」は現在の宮崎県で、
「破壊」は「戒律を破った」という事。

『宇治拾遺物語』の話は、
現別当が、父である前別当が鯰になり、
川に放して欲しいと願う夢を見た。

夢で見た鯰を見つけたが、
美味そうなので構わず食べてしまうが、
骨が喉に刺さり死んでしまった、
という話である。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月28日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 棒だら

棒だら.jpg

棒だら(ぼうだら)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「唐人之寝言に曰
 「呀ダラ棒ダラ(ふわだらぼうだら)やあダラ棒だら、
  沖中船頭(おきなかせんどう)あんぽん丹」
 と云。
 タラ・安本丹(あんぽんたん)、
 ともに魚(うを)の名なり。
 されば魚服(ぎょふく)に葬らるゝ船幽霊をいたみ、
 その唱歌(せうが)なるべし。
 ぼうだらにあたり近所はあきはてぬ折々人の生ぎもをぬく 五月雨兼古」
(「タラ」「ダラ」の字は「大」の下に「口」)

荒波に揺れる船とその横に、
ワニのような魚のような姿をしたものが描かれている。

「棒だら」は
「鱈を三枚におろし、干したもの」であるが、
他に「酔っ払い・役立たず」という意味もある。

「唐人之寝言」は
「わけのわからないことを言う」という意味。

「あんぽんたん」は
「愚か者」という意味で、
「カサゴ」の一種が江戸時代に「あんぽんたん」と呼ばれていたという。

大きい割に美味しくない魚だったという事から
「あんぽんたん」と呼ばれていたという。

「魚腹に葬らる」とは
「魚の餌になった――つまり水死の事」。

水死した人が船幽霊となるので、
その供養に「呀ダラ棒ダラ〜」を唄うというが、
わけのわからない言葉に効果があるのだろうか。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月27日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 折目高

折目高.jpg

折目高(おりめだか)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「石部金吉(いしべきんきち)といへる武士(もののふ)、金兜をかぶりて死す。
 其霊魂、折目高尾の山に住で、時としておそろしき姿に現ずとなん。
 半月も人の居つがでいやがるは化せうやしきと折目高には 埒秋兼」

鼻や後頭部、
二の腕や足のひざ裏、
着物のあちこちに目のついた侍のような姿で描かれている。

「折目高」とは
「袴などの折り目がきちんと現れている・礼儀作法を重んじ、きちんとしているが、肩ぐるしい」
という事。

「石部金吉」は
「頭の固い人」で
「石部金吉金兜」で金兜をかぶせたような人
――なおさら頭の固い人となる。

「折目高尾の山」は
「折目高」と「高尾の山」を掛けた言葉。

「化せうやしき」は「化生屋敷」で「お化け屋敷」の事で、
お化け屋敷や頭の固い人と、半月も一緒にいたら嫌になる、という事。

とても頭の固い人は、死んだ後にこの妖怪になるのだろうか。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月26日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 三日坊主

三日坊主.jpg

三日坊主(みっかぼうず)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「友ぞめき三日ぼうずといへる妖怪あり。
 「清書(きよがき)の一度め小僧と姿を変じ、
 たちまち秋風に乗じて天上せしを、目(ま)のあたりに見たる」
 と、武部源蔵が記録に筆せり。
 うそ吹〔き〕し虎より人のいやがるは三日坊主のおこす秋風 山鳥長男」

巨大な笠をかぶった小僧が
「清書せいし」と書かれた帳簿を手に、
雨の中を歩いている姿で描かれている。

「三日坊主」は
「すぐ飽きて三日も続かない人の事」。

「友ぞめき」は
「友と騒ぐ」。

「秋風」は秋を飽きに掛けて
「愛情がさめる」、
「うそ吹き」は
「動物が吠える」という意味。

吠える虎より、
三日坊主によって愛情が冷める方が皆嫌がる、
という事。

人を三日坊主にする妖怪なのだろう。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月25日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) がらくた

がらくた.jpg

がらくた

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「死損ひ(しにぞこない)のへぼくた、
 化してがらくた親仁となる。
 用に立〔た〕ぬがらくた親仁かうをへて後は其〔の〕家の邪魔となるなり 調面畏」

よぼよぼの爺が
つまみ食いをしているような姿で描かれている。

「がらくた」は
「価値のない物、および役に立たない物」

「へぼくた」は
「くたびれている」
「かうをへて」は
「長い年月を経て」。

隠居した後何もしないようなした人は、
ただ居るだけの邪魔な妖怪になるということだろうか。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月24日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 山の主

山の主.jpg

山の主(やまのぬし)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「前世にしては餓鬼大将、此世に生れて山の主となる。
 手におへぬ化物なり。
 七里これを憎むなり。
 我ひとり山の主なるかぶつきりとかく子供を追欠〔け〕るなり 紀信俊」

頭の頂点が皿のようになっているおかっぱ頭の子供が、
逃げる子供を追いかけている。

「餓鬼大将」は「お山の大将」とも呼ばれることから、
生まれ変わりが山の主になったのだろう。

「お山の大将」は遊びの一種でもあり、
山の頂上にいる大将が、
上ってくる子供を突き落とそうとする遊びである。

「かぶつきり」は
「禿切り――結ばずに肩のあたりで切りそろえている髪型」の事。

お山の大将でいるために、
上ってくる子供を突き落とそうとするのだろう。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) へまむし与入道

へまむし与入道.jpg

へまむし与入道(へまむしよにゅうどう)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「世の中を楽にへまむし与入道、
 延越山(のしこしやま)にかくれて仙となる。
 彷彿たる其姿、身の毛も立〔た〕ず、恐ろしくも何ともなし。
 みこしぢに年をへまむしよ入道星の眼に物も夕月 深艸青人」

「ヘマムシヨ入道」は「へマムシ入道」とも呼ばれ、
「ヘマムシヨ」で顔「入道」で体を描く文字遊びの一種。

山に浮かび上がるような姿で描かれている。

「のしこしやま」は「陰嚢の隠語」。

「みこしぢ」は「見越し」と「越路(こしぢ)――北陸道の古語」、
「物も夕月」は「物も言う」と「夕月」の掛け合わせ言葉、
山を越える旅人がへまむし与入道に驚き、空には月が輝いている。

「ヘマムシヨ入道」を元にしたと思われる妖怪に「火間虫入道」がいる。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月22日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) しわん坊

しわん坊.jpg

しわん坊(しわんぼう)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「いにしへしわんぼうといひし者、有財餓鬼道(うざいがきどう)に落。
 慾心の業火さかんに燃、爪は燈心となり、身の油は燈油(ともし)となる。
 「銭ほしや。金ほしや」と泣喚(なきさけ)ひしとぞ。
 されども其光り、貧女(ひんじょ)の一燈にはおとりしとなり。
 しわんぼうりん燭台を吹〔き〕けしてわが爪に火をとぼしてぞ出る 高砂浦風」

巨大な手がかまどから現れ、
その親指の爪に火が灯っている姿で描かれる。

「しわん坊」とは「けちんぼ」の事。

「有財餓鬼」は「欲深い人」の事で、
地獄の一つ「餓鬼道」と掛け合わされている事から、
欲深い人が落ちる地獄の事だろう。

「貧女の一燈」は、
「長者の万灯より貧女の一燈」ともいわれ、
長者が金に物をいわせた万の燈火よりも、
貧しくても心を込めた一燈の方が尊い、
という意味。

「りん燭台」は、
けちを意味する「りんしょく」と
「燭台」を掛け合わせた言葉。

けちな人がなる妖怪なのだろう。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月21日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 藪にらみ

藪にらみ.jpg

藪にらみ(やぶにらみ)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「『五雑組』に曰、
 「麒麟戦ひ、日蝕する時、此怪物日合に出て拝をなす」
 おそろしき虎は千里の藪にらみ日月の目はいからかさねど 人並成貫」

家と家の間から見える、日を拝んでいる者が描かれている。

「藪にらみ」とは
「斜視」および「見当違いな見方」の事。

「五雑組」は中国明時代の随筆集。

「麒麟」は瑞獣の一つで、
如何なる生き物をも傷つけることがないという霊獣。

「虎は千里の藪にらみ」は、
「虎は千里の藪に住む――
虎は一日で千里を往復できるという動物で広大な藪に棲むことから、
才能ある人が活躍するには広い世界が必要で、狭い所に留まらない」
という意味のことわざに関係があると思われる。

狭い家と家の間に現れるこの妖怪は、
広い世界に出るべきなのだろうか。

「日月の目」は「太陽と月の様な目」、
「いから」は「いからす」から「相手を威圧する」、
「かさねど」は「重なる・繰り返す」と考えられる。

詩の意味は
「恐ろしい虎が千里の藪、つまり棲家から、ぎらぎらした目で睨み、威圧し続ける」
だろうか。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 銭首

銭首.jpg

銭首(ぜにくび)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「飛脚屋忠兵衛なるものゝ父孫右衛門、
 罪を侵したる子を助け、我身も其場を立退(たちのき)の下駄をさし、
 唐傘を履、「いといと怖し」と、きうろ玄に目をまはして空〔し〕くなる。
 其霊、銭首といふ者になりて、あわてたる人の襟をまつり入〔る〕となん。
 傘(からかさ)のろくろ首とは引かへて是はみじかきはした銭くび 地引長綱」

寛永通宝の頭をした者が、
唐傘に乗って手には棒に刺した下駄を持ち、
風に乗っている。

「飛脚屋忠兵衛」は人形浄瑠璃『冥土の飛脚』、通称『梅川忠兵衛』の登場人物で、
遊女「梅川」の身請け金として
預かっていた金に手を出してしまいお尋ね者となった者、
「孫右衛門」はその父で、
雨の中下駄の緒を切らして泥田へ転び、
それを「梅川」が正体を隠して介抱する場面がある。

孫右衛門は見かけぬ梅川を見て察し、
息子の事を思って嘆き悲しみ、梅川に金を渡す。

罪を侵してしまった「忠兵衛」は、
父の世間体を考え会うことが出来ずに声を殺して泣き、
梅川と共に逃げるが、
やがて二人は役人に捕まり、
父はその姿を目にして気を失ってしまったという。

その父親の想いが、この妖怪を生んだのだろう。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月17日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 引込禿

引込禿.jpg

引込禿(ひきこみかぶろ)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「かぶろ菊の性すくすくと、塔に立〔ち〕、
 ずつしと立つたる其ありさま、姉女郎の目には、いとおそろしかるべし。
 八つの鐘つきだし頃に見ゆるなり夜は地色を引込禿 大屋裏住」

足元が見えないほどに伸びた女性の姿で描かれている。

遊郭に住む客も取らない少女を
「禿(かぶろ、かむろ)」といい、
将来大商人や武家の相手に出来そうな素質を持つ者は
「引込禿」と呼ばれ、華道や茶道などの教育を受けたという。

「かぶろ菊」は根の長い多年草「シュウメイギク」の事で、
「禿」と掛けてあると思われる。

シュウメイギクのようにずっしりと根を張る「引込禿」を、
先輩女郎は脅威に感じるだろう、
ということだろう。

「八つの鐘」は現在の午前二時頃、
「地色」は「女郎の愛人」の事で、
「引込禿」と「愛人を引き込み」を掛けているのだろうか。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。