
夜釜焚(よがまたき)
主な出身地:新潟
鈴木牧之著『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』に語られる、
新潟県頸城郡高津村
――現在の上越市に現れたという妖怪。
「夜釜焚」に出会ってしまうと、
三年以内に死ぬともいわれている。
ある夜遊び帰りの男が、
道の真ん中で胡坐をかいてうつむいている怪人を見かけた。
足の間から一尺ほどの青白い火が立ち上り、
思わずあっと声を上げると、怪人が振り向き、にかっと笑い消えた。
翌朝、男が草取りをしていると、
夕べの怪人が現れ、
夕べのことは誰にもいうなと口止めして去っていった。
その日から男の体調が悪くなり、
病に伏せてしまったという。
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