
九尾狐
インドのマカダ国の班足太子の妃「華陽夫人」、
中国の殷紂王の妃「妲己」、
周の幽王の寵姫「ほうじ」、
日本の鳥羽天皇
――近衛天皇ともいわれる――
の愛妾「玉藻前」に化け、
三国を美貌と悪事で混乱させたという妖狐。
日本にて安部泰成
――安部泰親、賀茂保親、賀茂保憲という説もある――
に正体を暴かれ、
宮中を脱したが、
その後那須野
――現在の栃木県那須郡で討たれ
「殺生石」
になったといわれている。
古い時代の中国では、
天下泰平のときに現れる瑞祥をあらわす神獣であったともいわれる。
栃木県大田原市の
「玉藻稲荷神社」や岡山県真庭市の「化生寺」の「玉雲宮」など、
九尾の狐や殺生石に関する神社や寺などが各地に存在する。
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