
管狐
主な出身地:中部、関東、東北
長野県を中心とした中部に多く、
関東地方南部、東北地方の一部、
東海地方に伝わる憑物の一種で、
鼬と鼠の中間くらいの大きさ、
竹筒に入る程の大きさ、マッチ箱程の大きさともいわれる。
人だけではなく家にも憑くといわれ、
家に憑いた場合多くは「管狐を飼う」といい、
管狐が他家からいろいろと盗ってくるために裕福になるが、
大食いであり、七十五匹に増えるともいわれているため、いずれは食いつぶされるという。
管狐を使う人を「管使い」「管屋」という。
元々は山伏が使う動物だったといわれ、
人の心を読んだり、人に憑かせて病にしたりしたという。
ただ扱いは難しく、
一度管から抜けた管狐を再び元に戻すのは大変だといわれる。
飼い主が死んだ管は東京都北区王子に棲むといわれ、
命令がなくなるので憑かなくなるという。
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先行研究で一番に真髄に迫った文献は…
家と山の神(千葉徳爾1957)
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/6069568/1/2
だと思います。
木鼠に似た獣のことをクダギツネまたはクダンギツネ…オヤマクダリともいい猟に出かけてこれに遇うと山に入るのを止めて帰る…
これは秋田・新潟・長野に伝承された「コダマネズミ」に通じるものが有り…
クダギツネは背に筋があって、尻尾が大きく、天上を逆に歩くことが出来る…
これはオコジョにはできないヤマネだけに見られる特技なんです。
僭越ながらご参考までに…
コメントにて、ご貴重なご指摘、ありがとうございます。
参考にさせていただきます。