
赤岩将監
主な出身地:徳島
徳島県麻植郡川田村
――現在の吉野川市に伝わる化け狸の大将で、
若い頃は悪戯者であったが、
霊力を身に付けてからは人助けや病気の治療をしたりし、
後に江戸で医者となったともいわれる。
阿波町伊沢に「鎮十郎」という狸と仲が良くなく、
合戦となり打ち破ると、「鎮十郎」は
「屋島の禿狸」に助っ人を頼み「禿狸」はそれを受けた。
土地勘のある「赤岩将監」の軍と「禿狸」の軍の実力は互角、
持久戦となり「禿狸」は部下たちに屋島の合戦を見せるなどをして慰労した。
毎夜太鼓や笛が聞こえ、畑も荒らされることから、
近隣の人間たちが狸退治に乗り出し、
芝居の一団を見つけ演者を撃つが何事もなかった。
目標を変え無数の灯の内、
一番大きいものを撃つと全て消え去り、
その後、負傷した「禿狸」は屋島へ戻り、
合戦は有耶無耶のうちに終わった。
【妖怪の最新記事】