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2022年09月17日

とりあえず、天井舐め

1023天井舐め.png

天井舐め


主な出身地:家の中
長い舌を伸ばして天井を嘗める妖怪で、

この妖怪が嘗めた後は黒い染みになるといわれている。

この妖怪を捕らえた者がいたらしく、
城の天井に出来た蜘蛛の巣を嘗め取らせたという。

鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に
「天井の高は灯くらうして冬さむしと言へども、
 これ家さくの故にあらず。
 まつたく此怪のなすわざにて、
 ぞつとするなるべしと、夢のうちにおもひぬ」
とある。

灯の届かないのは家の作りに問題があるのではなく、
この妖怪が暗闇をつくっているからなのだということだ。

吉田兼好著『徒然草』第五十五段に
「天井の高きは、冬寒く、燈暗し」
とあり、この妖怪はここから採られている。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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