鎌鼬
主な出身地:全国
鎌のように鋭い爪を持つ鼬の姿で描かれる、
風に乗って人を切る妖怪で各地の山間部によく現れる。
「窮奇」「構太刀」とも書く。
鋭い爪のために切られても痛みがないといわれているが、
地方によっては三人の神様であるともいわれており、
一人目が突っかかり、二人目が切り裂き、三人目が薬を塗るために痛みがないという。
また鬼神の刃に当たったために切れたものだともいわれており、
そのために「構太刀」とも書く。
「窮奇(きゅうき)」は中国の神話に出てくる怪物で四凶の一つといわれている。
鎌鼬が窮奇と表記された理由はよくわからないが、
一説には窮奇が風神の一種であると伝えられ、同一視されたのではないかといわれている。