
見越入道
主な出身地:長崎、愛知他全国各地
「見越」
「見上入道」
などとも呼ばれる
見上げれば見上げるほど大きくなる入道の妖怪の類で、
全国各地に同様の妖怪が伝わっており、
昔は妖怪の親玉ともいわれていた。
「見越入道、見越した」と言い、
前に打ち伏せればスッと消えるといわれている。
長崎県壱岐市では、
夜中に現れ頭上で笹の音を
「ワラワラ」
と鳴らすといわれている。
「見越入道見抜いた」と言えば良いが、
黙って通ると竹が倒れてきて死んでしまうという。
愛知県では三尺ほどの大きさから、
近づくと七八尺、一丈と大きくなり
「見ていたぞ」
とこちらから声を掛ければ良いが、
相手に声を掛けられると死んでしまうといわれている。
正体は狐狸の類であるともいわれ、
手に持つ柄杓や桶、鉈、提灯などが本体とする地域もある。
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