
赤舌
主な出身地:青森
鳥山石燕著『画図百鬼夜行』に、
黒雲を纏った大きく口を開けた妖怪が水門の上に現れた姿で描かれている。
山田野理夫著『東北怪談の旅』に青森県津軽の農村の争いの話がある。
日照りが続き、川下の農村は深刻な水不足に陥ったが、
川上の農村は水門を閉め、申し入れても開けてはくれなかった。
忍び込み水門を開けようとした者がいたが、
見つかり打ち殺されてしまい、用心棒を雇ってまでになってしまった。
あるとき水門が勝手に開くようになり、
川下の農村に水が流れるようになった。
閉めても閉めても勝手に開いてしまう。
赤舌の仕業だといわれている。
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