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2022年06月26日

とりあえず、川蛍

074川蛍.png

川蛍

主な出身地:千葉

『利根川図志』にある怪火で、
千葉県印旛沼に現れた火の玉で、陰火のため熱くはない。

「亡者の陰火」とも呼ばれる。

夏から秋の夜、特に雨が降る日によく出る。

蛍の火に似た光を放ち、蹴鞠ほどの大きさの火の玉で、
水上から一二尺ほどの高さを、ふらふらと飛び、
高く飛んだり低く飛んだり、数多く現れ集まったり離れたりを繰り返したりするという。

夜に印旛沼で量をすると、
舟の中に入ることもあり、船棹で叩くと砕け広がり、
一面火の海になるが、燃え移ることはないという。

自然に消えるが、油のようなものが舟につき、
生臭く、なかなか落ちないという。

狸や鼬の仕業ともいわれている。

同種の怪火に新潟県の「蓑虫」、
滋賀県の「蓑火」などがある。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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