
どうもこうも
主な出身地:石川、長野、高知他不明
一つの胴体に二つの首をもつ人のような姿で
松井文庫蔵の『百鬼夜行絵巻』に描かれている。
言葉の由来が石川県江沼郡
――現在の加賀市、長野県小県郡や高知県に伝わっている。
「どうも」と「こうも」という二人名医は、
どんな傷も痕も残さず瞬く間に塞いでしまう技術を持っており、
お互いに日本一を名乗っていたので、
どちらが優れているか勝負することになった。
お互いの腕を切り落としても瞬く間に繋いでしまうため勝負はつかず、
今度は首を落としてつなぐことになり、
噂を聞き多くの見物人が集った。
お互いに、
片方が首をためらいなく切り
瞬く間に繋いでしまい、
またまた勝負はつかない。
今度はお互い同時に首を切り落として
繋ごうと提案し切り落としたが、
二人とも首がないので誰も繋げられず
どうもこうもできなかったという。