
馬鹿
主な出身地:不明
頭に角、口に牙があり、
目玉が飛び出した、
着物を着た馬のような姿で松井文庫蔵の
『百鬼夜行絵巻』
に描かれている。
説明もなくどのような妖怪かはわからないが、
水木しげる著『図説日本妖怪大鑑』には
憑かれると馬鹿騒ぎ、馬鹿力、臆病者、
つまらないこと無益なことに走らせてしまう妖怪だと説明がある。
「馬鹿」とは「馬を指して鹿と為す」という故事から生まれた言葉であるとか、
痴れ者、愚か者の意味を持つ梵語のMoha、
または無知、愚かの意味を持つmahallaka
の当て字であるものが一般化したともいわれている。