
小豆はかり
主な出身地:東京
東京都麻布のとある武士の家に起きた怪異。
姿は見えず、音だけの妖怪である。
眠っていたり静かにしていると天井をドシドシと
歩く音が聞こえたかと思うと、
パラパラと小豆を撒く音がするという。
音は次第に一斗
――約18リットルほどの小豆を撒くような音にまで大きくなる。
また庭の飛び石を下駄で歩く音や、
手水鉢で手を洗う音などが聞こえてくるが、
障子を開けて外を見てもそこには何もいない。
ときおり紙くずや土ぼこりを天井から落とすこともあるが、
それ以外悪さはしないという。