
悪棲(あくる)
『日本書紀』や『古事記』にある
「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が退治したという悪神。
九州の熊襲を平定した帰り、
吉備津国
――現在の岡山県の穴海(あなうみ)に棲んでいたという大魚で、
その大きさは船をひとのみしてしまう程であったという。
「日本武尊」はその背に乗って、
自慢の剣で倒したといわれている。
水木しげる著『図説日本妖怪大鑑』では
「大魚悪棲(たいぎょあくる)」と表記されており、
その大魚は「ハタ」の怪物ではないかと推測している。
またその絵は、
浦川公佐画著『金毘羅参詣名所圖会』
「日本武尊悪魚を退治す」が元になっているようである。
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