馬頭観音(ばとうかんのん)
六観音の一つで、
畜生道に苦しむ者や、
動物たちを救済するといわれる。
頭頂に馬首、体色は赤く、
三つの顔に其々三つの目、
六つの手を持つ姿で描かれることが多い。
飢えた馬の様に苦しむ者の救済に専念し、
馬が草を食む様に苦悩を喰いつくし、
馬の様に世界を駆け巡って邪悪を踏み砕くといわれている。
馬頭という名から馬の守護仏、
また交通の要である馬の交通安全の為、
事故死した馬の供養の為、
路端に石仏、
「馬頭観世音」の文字が刻まれた文字塔、
自然石で祀られるようになったという。
元は古代インドのヒンドゥー教の
「ヴィシュヌ神」
が、馬首に化身して敵を倒したことに由来し、
仏教に取り入れられ観音となったといわれる。