
三吉狐(さんきちぎつね)
茨城県土浦市に伝わる化け狐で、
「おきつ狐」という雌の狐と一緒に出ることもあるという。
霞ヶ浦周辺で、一日迷わせたり、
雪の中で頭を叩いたり等の悪戯をするが、
豪胆な人は避けるといわれている。
殺したり、
死にそうな目にはあわせないといわれているが、
棲家の近くを通った、
母親に背負われた赤子を殺した事もあるといわれる。
また、千葉県南房総市にも
「野房(のぼう)の三吉狐」
と呼ばれる狐がいたという。
野房で通行人を化かしていたが、
お玉という人間の女性と恋仲になり、
獣と人では添い遂げられない事から、
館山市船形の丸山岬から、
共に身を投げたといわれている。
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