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2013年12月22日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) しわん坊

しわん坊.jpg

しわん坊(しわんぼう)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「いにしへしわんぼうといひし者、有財餓鬼道(うざいがきどう)に落。
 慾心の業火さかんに燃、爪は燈心となり、身の油は燈油(ともし)となる。
 「銭ほしや。金ほしや」と泣喚(なきさけ)ひしとぞ。
 されども其光り、貧女(ひんじょ)の一燈にはおとりしとなり。
 しわんぼうりん燭台を吹〔き〕けしてわが爪に火をとぼしてぞ出る 高砂浦風」

巨大な手がかまどから現れ、
その親指の爪に火が灯っている姿で描かれる。

「しわん坊」とは「けちんぼ」の事。

「有財餓鬼」は「欲深い人」の事で、
地獄の一つ「餓鬼道」と掛け合わされている事から、
欲深い人が落ちる地獄の事だろう。

「貧女の一燈」は、
「長者の万灯より貧女の一燈」ともいわれ、
長者が金に物をいわせた万の燈火よりも、
貧しくても心を込めた一燈の方が尊い、
という意味。

「りん燭台」は、
けちを意味する「りんしょく」と
「燭台」を掛け合わせた言葉。

けちな人がなる妖怪なのだろう。


posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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