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2013年12月21日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 藪にらみ

藪にらみ.jpg

藪にらみ(やぶにらみ)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「『五雑組』に曰、
 「麒麟戦ひ、日蝕する時、此怪物日合に出て拝をなす」
 おそろしき虎は千里の藪にらみ日月の目はいからかさねど 人並成貫」

家と家の間から見える、日を拝んでいる者が描かれている。

「藪にらみ」とは
「斜視」および「見当違いな見方」の事。

「五雑組」は中国明時代の随筆集。

「麒麟」は瑞獣の一つで、
如何なる生き物をも傷つけることがないという霊獣。

「虎は千里の藪にらみ」は、
「虎は千里の藪に住む――
虎は一日で千里を往復できるという動物で広大な藪に棲むことから、
才能ある人が活躍するには広い世界が必要で、狭い所に留まらない」
という意味のことわざに関係があると思われる。

狭い家と家の間に現れるこの妖怪は、
広い世界に出るべきなのだろうか。

「日月の目」は「太陽と月の様な目」、
「いから」は「いからす」から「相手を威圧する」、
「かさねど」は「重なる・繰り返す」と考えられる。

詩の意味は
「恐ろしい虎が千里の藪、つまり棲家から、ぎらぎらした目で睨み、威圧し続ける」
だろうか。


posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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