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2013年12月16日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) 箱入娘

箱入娘.jpg

箱入娘(はこいりむすめ)

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「対王丸(づしおうまる)が折琴姫(おりことひめ)の亡魂ならば、
 古葛篭に影を隠すべし。
 此唐櫃にこめたるは、陰陽師安部の保名に云号(いいなづけ)の
 信田の庄司が妹姫葛柴にてもありぬべし。
 芦屋道満にうらないすべし。
 出る出ると音には聞〔け〕ど今に見ぬましやうの物か箱入娘 伊勢のあは介」

巨大な葛篭から着物の裾が出ている姿で描かれている。

「箱入娘」は「外に出してもらえずに、家の中で大事に育てられた娘の事」。

「対王丸」は
説話『さんせう太夫』に登場する、
人買いによって親子離れ離れになっ少年で、主に「厨子王」と表記される。

「折琴姫」は
浄瑠璃『菊池大友姻袖鏡(きくちおおともこんれいそでかがみ)』に登場する姫であり、
彼女が入っている葛篭を家来が背負い、立ち回る場面がある。

「安部の保名」は、信田の狐を助けたその縁で結ばれ、
その生まれた子が「安部清明(あべのせいめい)」だといわれている人物。

「芦屋道満」は「安部保名」の兄弟弟子だといわれる陰陽師で、
「安部清明」と箱の中身が何であるかを占う勝負をしたことで知られる。

箱入娘にしすぎると、
本当に箱(葛篭)の中に入って出てこれなくなってしまう、という事だろうか。



posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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