参考文献はこちら

2013年11月05日

とりあえず、ワタリサンモンメ(リクエスト)

ワタリサンモンメ.jpg

ワタリサンモンメ

島根県美濃郡安田村
――現在の益田市に伝わる伝説で、
『綜合日本民俗語彙』や
千葉幹夫著『全国妖怪辞典』に名を見ることが出来る。

矢富地蔵建立の由来譚。

昔、地蔵の建てられた場所に、
黒と白の横縞の着物を着た綿売りの化物が
「三匁」と言って現れたのだという。

それを止める為、地蔵を建立したのだという。

この地方では縞鯛の別名を
「綿売り」と言うという。

縞の特異性が幻覚となったものだろうといわれている。


posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(10) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リクエストいいですか?

にゃあにゃあ姉さん、橦木娘をお願いします。
Posted by たかちゃん at 2013年11月05日 14:58
いらっしゃいませこんばんは、たかちゃん様。

リクエスト了解しました。
「にゃあにゃあ姉さん」は都市伝説の一つということはわかったのですが、詳しく教えていただけたら助かります。
Posted by 妖怪たま at 2013年11月06日 00:33
私も聞いたことしかないので、
山口敏太郎氏のブログ「妖怪王」より引用します。

千葉県市川市の民話の団体が発行している小冊子に掲載された怪人である。
 当時、生徒達(中学生?)の雑談記事の中に出てくる怪人物でJR本八幡駅周辺などに現れ、学生達が買い食いしている肉まんなどを奪いとって食べてしまうらしい。しかも、その動きや仕草は猫そのものであり、「にゃあにゃあ姉さん」という名前の由来となったのだ。

Posted by たかちゃん at 2013年11月06日 14:50
ありがとうございます、たかちゃん様。
そちらの情報を元に、もう少し調べてみようと思います。
Posted by 妖怪たま at 2013年11月06日 23:54
ご無沙汰しています。
ワタリサンモンメをリクエストした者です。
リクエスト答えて頂きありがとうございます。
かなり謎多き妖怪です。
綿売り商人の幽霊なんでしょうか?
シマダイのお化けなんでしょうか?
「サンモンメ」ってどういう意味なんでしょう?
縞の特異性というのもよく分かりません。
最近この妖怪で頭一杯です。(´Д`)
たまさんの見解をお聞きしたいです(>_<)
Posted by 蝦蟇仙人 at 2014年04月15日 18:40
いらっしゃいませこんばんは、蝦蟇仙人様。

残念ながら、私は書いた時は色々調べ、頭の中で考察しながら文章を書くのが多いのですが、次の日にはすっかり忘れてしまっています(笑)。
ただ、ワタリサンモンメの文章を見た限り、千葉幹夫著『全国妖怪事典』とほとんど変わりないことから、ほかに何も見つからなかったものと思われます。
それなので、今考察してみようと思います。

長文失礼いたします。


最初に「縞の特異性」から。
「目の錯覚」のことでしょう。
同じ長さでも違って見えたり、まっすぐでも曲がって見えたり、自然界でも木の立つ向きによって、坂道が平らな道に見える現象はご存知だと思います。
縞模様は物を短く見せたり、長く見せる効果があるそうです。
そのような錯覚を見続ければ、頭が混乱して、ありもしないものが見える、ということ言いたいのだと思います。
「ワタリサンモンメ」が出るという場所には、目の錯覚を起こす縞模様の何かがあったのかもしれません。

次に、「綿売り商人の幽霊」か「シマダイのお化け」なのかにつきましては、出現する場所に地蔵を建てたということから
「綿売り商人の幽霊」
だと思います。
事故や事件があった場所に地蔵を建てる事は多いですし、「シマダイのお化け」なら、地蔵よりも社を建立して祀りそうだと思います。
その地方では「シマダイ」を「綿売り」と呼んだことから、「縞模様の着物」を連想したのだと思われます。

「サンモンメ」は、「三匁」と言って現れる、ことから「3匁」という意味でしょう。
では何が三匁なのでしょうか。
綿が3匁ということも考えられます。
ただし、当時の綿の相場はわかりませんでしたが、1匁は大体3.75グラムとの事なので、綿11.25グラムを惜しんで現れるというのは少し考え難いのではないでしょうか。
江戸時代、職人の日当の相場が銀3匁だったと書いてあるのをいくつか見つけました。
「3匁」というのは銀の事でしょうか。
銀60匁なのでなかなかの大金です。
綿売りの日当がいくらかだったのかはわかりませんが、3匁もらえるはずだったのが死んでしまい、名残惜しんで「3匁」と言って現れるようになったのではないでしょうか。

「ワタリ」は「綿売り」の転訛で「う」が抜けただけのものかもしれません。
そうでなければ「ワタリ」は「渡り人」の「渡り」だと思われます。
綿売り商人でしたので、各地を渡り歩いていたのでしょう。
「渡り」には「紹介・紹介状」という意味もあるようです。
上記の「サンモンメ」が「銀3匁」なら、何かを「紹介」したその手間賃が「銀3匁」だったのかもしれません。

ここからは完全な私の妄想です。
「綿売り商人」は「人買」も行っていたのではないでしょうか。
人を「紹介」するその手間賃が「銀3匁」であり、各地を渡り歩く商人にとってはよい副業――むしろこちらが本業で「綿売り」が隠れ蓑だったのかもしれません。
そのような商売なので恨みを買うこともあったのでしょうし、「商品」にも恨まれていた可能性もあったでしょう。
商人は殺されてしまいましたが、殺された恨みと、まだ「銀3匁」をもらっていなかった無念から化けて出るようになりました。
人はそれを「ワタリサンモンメ」と呼ぶようになった。
という話を作ってみました。


長文失礼しました。
Posted by 妖怪たま at 2014年04月17日 22:40
お久しぶりです。
ワタリサンモンメをリクエスト、そして質問させていただいた蝦蟇仙人です。大変遅くなってすみませんでした。
妖怪たまさんの分析力にびっくりしました(笑)。あれだけの情報からここまで詳細なことが分かるなんてすごいです!自分も妖怪好きとしてまだまだだなと感じさせられました。
実は私も独自に「ワタリサンモンメ」について調べてみたのですが他の情報は得られませんでした。何しろこの妖怪、初出である「安田村発展史」に載っている情報以外のことが載っている資料は調べたところ一つもなかったのです。
しかし私も今回調べたことで一つだけ「ワタリサンモンメ」に関する発見(というと大袈裟ですが)がありました。
それは「コロビ」という妖怪との関連性です。「コロビ」は夜道を行く人の足にまとわりつくという妖怪ですが実は「ワタリサンモンメ」といくつかの共通点をもっています。
まず、両者とも島根県美濃郡安田村(益田市)に伝わる妖怪として「安田村発展史」に載っているということ。
そして両者とも何かしらの霊の仕業として地蔵を作って鎮められたということです。
比較的狭い地域に習性は違えど似たような妖怪がいるということは何かしら関係があるのでは?と私は思いました。
妖怪たまさんの分析に比べると浅はかな気がして恥ずかしいのですが…是非ご意見を聞かせて下さい。
Posted by 蝦蟇仙人 at 2014年07月23日 19:56
いらっしゃいませこんばんは、蝦蟇仙人様。

私のは分析というより、名前から想像した、ただのこじ付けでございます。
で、改めて自分のを読んで、ミスを発見。

>銀60匁なのでなかなかの大金です。
何が銀60匁なのか間違えて消してしまっていたようです。
1両が銀60匁ですね。

「コロビ」と「ワタリサンモンメ」の共通点についてのご意見ということですが、正直、「安田村発展史」を持っておらず、読んだこともなく、情報が少なすぎるので、なんともいえないのが現状です。
意見は考えはしたのですが、うまくまとめられなかったので、また後日書かせていただきます。





Posted by 妖怪たま at 2014年07月23日 23:36
ありがとうございます。
楽しみにしています!
Posted by 蝦蟇仙人 at 2014年07月24日 17:29
長文失礼致します。


「コロビ」と「ワタリサンモンメ」の共通点についての意見。

まずお断りですが、私は「安田村発展史」を持っておらず、「安田村発展史」や「コロビ」「ワタリサンモンメ」の詳しい情報を持っていないため、これから書く意見に、憶測が多く入ってしまいます。
また「発展」や「発展史」、「地蔵」やその他について、誤解している部分もあるかもしれません。


私はこのふたつの関係性は薄いと思いました。


蝦蟇仙人様のご意見として

>>両者とも島根県美濃郡安田村(益田市)に伝わる妖怪として「安田村発展史」に載っているということ。

>>両者とも何かしらの霊の仕業として地蔵を作って鎮められたということです。

>>比較的狭い地域に習性は違えど似たような妖怪がいるということは何かしら関係があるのでは?

があります。


>>両者とも何かしらの霊の仕業として地蔵を作って鎮められたということです。

最初に二つ目の「霊の仕業」「地蔵」で「鎮められた」点についての意見をさせていただきます。
私が参考にさせていただいた千葉幹夫著『全国妖怪事典』では、「コロビ」は「その霊」と記されておりますが、「ワタリサンモンメ」は、地蔵だから霊と、私は推測しましたが、「綿売りの化け物」と記述されており、霊とは書かれておりません。
本当に霊の仕業だとしても、「綿売りの化け物」が「人間の幽霊」なのか「シマダイの幽霊」なのか、それとも「それ以外の幽霊」なのかがわかりません。
上記の考察で、シマダイとその他の幽霊の事を抜かしており、申し訳ございません。上記の時は、それらの可能性について気づいていませんでした。
「コロビ」も村上健司著『妖怪事典』でも「なんらかの霊」との表記はありますが、「何の霊」なのか書かれていません。
「両方とも人間の霊」「両方とも同じ生き物の霊」以外の可能性が考えられてしまうので、「霊という共通点」は薄いと考えました。


>>両者とも島根県美濃郡安田村(益田市)に伝わる妖怪として「安田村発展史」に載っているということ。

では次に、「安田村に伝わる妖怪として」「安田村発展史」に載っているということについてです。
まず「安田村」に伝わる妖怪が二体だけなのだろうか、という疑問が浮かびました。
その次に「発展史」と「妖怪」はまったく関係なさそうなのに、何故載せたのか、が気になりました。
そこで少し調べたところ、この発展史には「遺跡」や「遺物」などが載っているということがわかり、それなら「地蔵」なら載っていても、おかしくはないと思いました。
発展史に載せるため地蔵の由来を調べたところ、この二つの伝承が出てきたので、紹介されたのだと思いました。
つまり、このふたつの妖怪が「安田村発展史」に載っているのは、「偶然地蔵の由来になっていた」からという可能性も出てきたので、「「安田村発展史」に載っている」という関係も薄いのではないか、と考えました。
ただ「安田村に伝わる妖怪」に伝わる妖怪が二体だけなら、関係があるという可能性もありますが、「安田村発展史」に載っているのが「偶然この二体だけ」という可能性から、伝わっていない妖怪が他にいる可能性も出てきた為、それも薄くなってしまいます。


>>比較的狭い地域に習性は違えど似たような妖怪がいるということは何かしら関係があるのでは?

上記の事から、私はこのふたつは「似たような妖怪」ではないため、関係性は薄いと思う、という結論を出しました。

ただ、「可能性が出てきた」を多用していることから、お分かりだと思いますが、完全に否定する結論も出せない状況でございます。
「コロビ」の「桑の木地蔵」と「ワタリサンモンメ」の「矢富地蔵」が、どこにあるのか、どのような姿をしているのか等がわからず、また、「ワタリサンモンメ」の妖怪としての性質に不明な部分が多いことが、「私の意見の問題点」だと思っています。


私の意見に対しての反論やご意見、もしくは知識や情報が間違っている、などがありましたら、ご意見ください。

Posted by 妖怪たま at 2014年07月27日 01:53
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