荒脛(あらはばき)
主に東北地方を中心に伝承される、
民間信仰の神で
「荒吐」
「荒覇吐」
とも表記される。
旅の際に脛を保護するために巻いた布である
「脛巾(はばき)」の神であるとされることが多く、
旅の安全や足の病気に利益があるとされ、
「荒脛神社」には脛巾や脚絆が多く奉納される。
安産や性病などの下半身全体にも利益があるとされ、
木製の男根や赤い布製の女陰を奉納するところもあるという。
ただしこれらは後に付け加えられた特性ともいわれ、
本来の姿や正体ははっきりしていない。
また、
大和朝廷が神武東征の際に
抵抗したという豪族の長
「長髄彦(ながすねひこ)」と
その兄「安日彦(あびひこ)」は
「アラハバキ一族」と呼ばれていたという。