自分の妖怪画の描き方を紹介いたします。
興味のない方はこの記事は無視して下さい。使用ペイントソフトは現在は CLIP STUDIO PAINT EX(以下クリペ)
以前は sai を使っていました。
タブレットは Bamboo Comic を使用。
キャンパスのサイズは 4160x2600
印刷する予定はないので解像度は適当(現在は100)

今回はこの座敷童子を描いていきます。
・キャンパス作成

キャンパスを作成します。
妖怪によって大きさは10cmほどから天までなので、
絵巻などにしてまとめる際、
混ぜても違和感があまりないように、
大きさの基本(以後「基本君」)を用意してあります。
・下書き

基本君の身長は100cmで、座敷童子も同じくらいの大きさとして描いていきます。
「ラスターレイヤー」を作成しレイヤー設定で「下書きレイヤー」にします。
「下書きレイヤー」は線の色を変えたり、画像保存の際に出力しないようにできるようです。
細かいところは気にせずにべしべし描いていきます。
もし線が重なりすぎてよく判らなくなった場合は、
新しいレイヤーを作成して清書をします。
・線画作成

下書きレイヤーの上に線画用の「ラスターレイヤー」を作成します。
ペンは「乱れペン」にします(乱れペンの作成方法はインターネットで検索してください)。
線画は参考程度に、べしべし描いていきます。
線はいくらでも消したり直したりできるので、失敗を恐れずに描きます。
線画が出来ても気に入らなかったりしたら、下書きからやり直します。
・マスク作成


マスキングをして、色がはみ出ないようにします。
灰色一色の「べた塗りレイヤー」にて、マスクし忘れ部分の確認して、
マスクできていない部分をマスクします。
「べた塗りレイヤー」はそのまま陰影塗り用のレイヤーとして使用します。
・陰影塗り

「べた塗りレイヤー」を「オーバーレイ」にします。
上に「ラスターレイヤー」を作成し、
「下のレイヤーでクリッピング」にして
白と黒で陰影をつけていきます。
筆は「透明水彩」と「濃い水彩」を使用しています。
基本「透明水彩」で「濃い水彩」で色を置いてから「透明水彩」で伸ばすこともあります。
ハイライトなど色をはっきり塗りたい所は「濃い水彩」、「べた塗りペン」を使用します。
左前から光が来ていると考えて塗りますが、かなり適当です。
・色塗り



陰影レイヤーの下に色別にそれぞれ「ラスターレイヤー」を作成します。
「ベタ塗り」で色を塗っていきます。
隣接していない部分は一つのレイヤーにまとめて、レイヤー数を節約しております。
髪の毛と肌の境目などはぼかして、境目がはっきりしないようにしております。
塗り終わったらそれぞれのレイヤーを「透明ピクセルをロック」します。
これで塗った部分以外に色がはみ出ることがありません。
今回は座敷童子で人間に近い配色にしましたが、
肌に緑や青を使うこともあります。
深くは考えていません。
・色塗り完成

陰影レイヤーで陰影は軽く付いていますが
色レイヤーの塗りも陰影をつけるのが主な作業です。
ただ、大体の陰影はもうついているのでかなり適当に塗っています。
青など寒色系は赤などの暖色系より暗く見える効果がありますが、
わざと赤の明るい部分を青っぽくすることもありますし、その逆もあります。
特に意味はありません。なんとなくです。
着物の模様などを描くときは対象のレイヤーの上にレイヤーを作成し、
「下のレイヤーでクリッピング」して描いています。
・フィルタ

イラスト完成後、和紙のような雰囲気を出す為
オリジナルで作成した「和紙」っぽい素材を選択し
「選択中の素材をキャンバスに貼り付けます」
レイヤーは最上部で「焼き込み(リニア)」にしております。
・完成


描いた妖怪の下に影と名前を入れて完成です。
ブログには、
下のように範囲を指定し
「キャンパスサイズを選択範囲に合わせる」
をして、縦幅を 800 にして保存したものをアップしております。
以上です。
初めての経験なので、分かりずらいところがたくさんあると思います。
質問などがありましたら、コメントにてお知らせお願いします。
【イラストの最新記事】
驚きです
「紙や絵具がもったいない」
でした。
現在では紙に書いていても、
間違えたときにアンドゥを押そうとしてしまうことがあります(苦笑)