
野鎌(のがま)
高知県や徳島県の山間部、
愛媛県宇和地方など西日本に伝わる妖怪で、鎌鼬の一種。
野鎌に切られたときは
「仏の左の下の おみあしの下の くろたけの刈り株なり
痛うはなかれ はやくろうたが 生え来さる」
と呪文を唱えると良いとされる。
高知県吾川郡名野川村
――現在の仁淀川町では野山で転んで、
鎌で切られたような傷が出来ることを
「野鎌が食う」
という。
徳島県祖谷地方では葬式の穴掘りで使用した鎌や鍬は、
七日間墓場に置いてから持って帰らなければいけないとされ、
守らないと野鎌になるといわれている。
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