河童石(かっぱいし)
九州を中心に西日本各地に伝わる、
河童に纏わる石や岩のことで、
石が朽ちるまで悪さをしないと約束した河童の手形が残された石や、
春は小川へ、秋は山へと行く河童の中継基地となっている石など
様々な伝説が伝えられている。
長崎県本河内水源地の下の方にある
水神神社には川立神が宿るという河童石があり、
土足などで上に上がったりすると不潔を嫌うために、
原因不明の熱病にかかるなどの罰が当たるという。
大分県の伝説では、
河童が牛や馬に悪戯をしていると、
農作業中の男に腕を引っ張られ、
腕がすぽっと抜けてたという。
夜夢の中に、
腕を返して欲しいと河童が現れ、
そのお礼に大量の魚を岩の上に置くと約束した。
翌朝、岩の上に大量の魚があり、
それ以来その岩を河童石と呼ぶようになったといわれている。