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2011年07月21日

とりあえず、陰魔羅鬼

陰魔羅鬼.jpg

陰魔羅鬼(おんもらき)

鳥山石燕著『今昔画図続百鬼』に
火を吹く鳥のような化け物が描かれており
「蔵経の中に、
 「初て新なる屍の気変じて陰魔羅鬼となる」と云へり。
 「そのかたち鶴の如くして、
 色くろく目の光ともしびのごとく
 羽をふるひて鳴声たかし」
 と清尊録(せいそんろく)にあり。」
と記されている。

清尊録は中国の古書であり、
鄭州の崔嗣復という人物が出会ったという
目が灯火のような黒い鶴のよな姿の化け物の話が載っている。

日本では『太平百物語』巻五「西京陰魔羅鬼の事」に
宅兵衛という男が近くの寺で出会ったとある。

夏の夜に寺で転寝していると、
何者かに呼ばれて起きると、
人面の鳥で目は灯火のようで
口から青い炎を吐くものがおり、
気味悪く笑ったという。

寺の長老に聞くと、
新しい死体の気が変化して
陰魔羅鬼になると教えられたという。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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