
神社姫(じんじゃひめ)
人魚の類で文政二年の四月十九日に肥前
――現在の長崎県から佐賀県の浜辺に現れたという。
大きさは二丈ほどで人の顔をしており、
頭に角を生やしている。
竜宮の使いであると名乗り、
当年より七年は豊作だが、
虎狼痢(ころり)
――つまりコレラが流行ると予言したという。
災難を免れるには、
神社姫の姿を写したものを見れば良いと伝え、
さらに長寿になれると言ったといわれている。
人魚の姿であり予言をすることから
「アマビエ」
と同類の妖怪であるともいわれている。
当時は似た妖怪の話が流行していたといわれており
「クタベ」は
「神社姫」から
好事家が作った話であるともいわれている。
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蛇体説の情報ありがとうございます。
興味があるので、もし覚えておいでなら、どこでお聞きになったか、教えていただけないでしょうか。
メリジェーヌは上半身が美女、下半身が蛇、背中にドラゴンの翼のある妖怪ですね。
こちらは逆に、人魚として描かれることもあるようなので、どこか繋がりがありそうで、おもしろそうです。