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2011年01月22日

とりあえず、浪小僧

namikozou.jpg

波小僧(なみこぞう)

静岡県浜名郡伊佐見村曳馬野(ひくまの)
――現在の浜松市に伝わる妖怪で、
ある少年が田仕事の後
川で足を洗っていると草陰から声が聞こえた。

そこには親指ほどの大きさの浪小僧がおり、
大雨で陸に上がったが
戻れなくなったので助けて欲しいと頼むので、
少年は海に戻してやった。

その後日照りが続き少年の田も枯れ、
海で途方に暮れていると浪小僧が現れ、
父が雨乞いの名人なので先のお礼に雨を降らしてもらうと言った。

雨が降るときは東南で浪を鳴らし、
上がるときは西南で浪を鳴らすと言い、
間もなく雨が降り、
少年と村は助かったという。

似たような話は静岡各地にあるようで、
小僧であったり、
仕事を手伝ってくれる藁人形であったりするため、
そのことから浪小僧は河童の仲間ともいわれている。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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