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2010年06月07日

とりあえず、履物の化け物

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履物の化け物

越前寒風沢にある町では夜になると
「鼻が痛い」
と声に出して歩くものがいる。

ある日ある若者が
「古蓑、古笠、古太鼓、続いて古下駄、古割籠、
 どんどんぱきぱきばっさばさ」
と歌って踊っているような声を聞いた。

「今夜は不思議な夜だから止めろ止めろ」
という声がすると途端静かになった。

翌日その場所を覗いてみると
古くなり捨てられた道具たちがそこにあり、
鼻の切れた古下駄もそこにあったので
「鼻が痛い」
と言っていたのはこれの仕業かと
全て焼き捨てたところ、
声はしなくなったという。

佐々木嬉善著『聴耳草紙』に
物置に投げ捨てられた履物が
「カラリンコロリンまなぐ三つに歯二ん枚」
と毎晩歌っては、物置へと帰る話が紹介されている。



posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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