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2010年06月05日

とりあえず、文車妖妃

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文車妖妃(ふぐるまようひ)

文車とは本を運ぶ小車で、
内裏や寺にあり運搬に使っていたといわれており、
鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に紹介されていることから、
その文車の付喪神が文車妖妃なのだろう。

また怪談集『諸国百物語』に
美しい稚児に恋文を送ったが、
稚児はそれを縁の下に捨ててしまい、
その恋文の執念が鬼となって
寺を訪れる人を襲ったという話がある。

この手紙の鬼も文車妖妃であるといわれている。

『画図百器徒然袋』には小鬼たちが溢れ出る葛篭から
手紙を引き出している鬼女のような姿で描かれている。

吉田兼好著『徒然草』に
「多くて見苦しからめは、文庫の文。塵塚の塵」
という一文があり、
そこから鳥山石燕が
文車妖妃、塵塚怪王を
創作したという説もある。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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