
もる火(もるび)
主な出身地:青森、宮崎
青森県五所川原市に伝わる怪火で、
宮崎県東諸県郡や南那阿郡
――現在の日南市と串間市では
「もり火」
と呼ばれる。
雨の降る夜、水死者や首吊りのあった場所に出るといわれる。
真っ青な火で、
頭から胴にあたる部分は人の指より少し太いほどで、
足にあたる部分はぶら下がっており、
ふわふわと浮かんでいるという。
悪口を言ったり、
打って細かく砕いたりするとその人に憑くといわれ、
とても恐れられている。
念仏を唱えると去るといわれ、
また灯火のある部屋には入らないといわれる。