
木魚達磨(もくぎょだるま)
主な出身地:不明
鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に描かれた木魚の付喪神で
「杖払木魚客板など、禅床ふだんの仏具なれば、かゝるすがたにもばけぬべし。払子守とおなじきものかと、夢のうちにおもひぬ。」
と記されている。
木魚は元々は魚の形をしており、
魚は目をつぶらないことから、
不眠不休であると信じられており、
このことから修行僧の戒めのために作られたといわれている。
達磨は少林寺の面壁九年の不眠の逸話を持つ人物であり、
この二つの不眠の話を組み合わせ、
石燕が創作した妖怪であるとされる。
水木しげる著『図説日本妖怪大鑑』によれば、
捨てられた恨みを晴らそうと暴れようとも手も足もないことから、
人に憑いて不眠症にさせると記されている。