
骨女(ほねおんな)
主な出身地:不明もしくは青森
七月十五日の精霊会の夜、
牡丹花の灯籠を童女にもたせ歩く二階堂政宣の娘弥子(いやこ)と
荻原新之丞が出会い一目で惹かれ合い、弥子が毎夜尋ね情を交わすようになった。
ある日隣の老人が覗き見ると、骸骨に向かい合う新之丞の姿があったという。
鳥山石燕著『今昔画図続百鬼』に「骨女」と記され、
怪談でお馴染みの「牡丹灯籠」は、
中国の明代『剪灯新話(ぜんとうしんわ)』巻二「牡丹灯話(ぼたんとうのき)」
の翻案とされる。
山田野理夫著『東北怪談の旅』には、
生前醜かった女が、骨だけのなった美しい姿を見せようと、
盆の晩に骨を鳴らして歩き回ったという骨女が青森に出たとある。
魚の骨をしゃぶるのを好み、高僧に出会うと崩れ落ちるといわれている。