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2025年03月01日

とりあえず、野寺坊

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野寺坊(のでらぼう)

主な出身地:不明。廃寺や山奥。

鳥山石燕著『画図百鬼夜行』にある妖怪。

蔦だらけになった鐘の前で、
獣のような顔をしたぼろを着た僧侶がうらめしそうにしている姿で描かれている。

石燕の説明はなく、どのような妖怪かは不明。

水木しげる著『図説日本妖怪大全』では体験談が語られており、
夕暮れに山を行くと近くに寺も人もないのに鐘が鳴る音を聞き、
おばあさんがそれを野寺坊と教えてくれたとある。

そのことからか、夕暮れに廃寺で鐘の音を鳴らす妖怪として紹介されている。
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とりあえず、寝肥

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寝肥(ねぶとり)

主な出身地:不明

『桃山人夜話 絵本百物語』によれば
「寝肥とは病名にて寝惚堕(ねぶおり)といい、女の病の一つである。俗に「寝はばかり」といって寝坊を戒めた詞である」
とある。

寝肥は普段は美女だが、
寝ると必ず大いびきをかき騒々しく色気もなく、
その身が部屋一面埋め尽くすほど太るという。

奥州で寝相の悪いことを寝肥というともある。

水木しげる著『図説日本妖怪大全』には
「寝肥」は寝ている間に狸に憑かれることにより起きるともあり、
入り込む狸によって症状は変わってくるとある。
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