
管狐(くだぎつね)
主な出身地:中部、関東、東北
長野県を中心とした中部に多く、
関東地方南部、東北地方の一部、東海地方に伝わる憑物の一種で、
鼬と鼠の中間くらいの大きさ、
竹筒に入る程の大きさ、
マッチ箱程の大きさともいわれる。
人だけではなく家にも憑くといわれ、
家に憑いた場合多くは
「管狐を飼う」
といい、管狐が他家からいろいろと盗ってくるために裕福になるが、
大食いであり、七十五匹に増えるともいわれているため、
いずれは食いつぶされるという。
管狐を使う人を
「管使い」
「管屋」
という。
元々は山伏が使う動物だったといわれ、
人の心を読んだり、
人に憑かせて病にしたりしたという。
ただ扱いは難しく、
一度管から抜けた管狐を再び元に戻すのは大変だといわれる。
飼い主が死んだ管は東京都北区王子に棲むといわれ、
命令がなくなるので憑かなくなるという。