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2023年06月19日

とりあえず、雨女

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雨女

主な出身地:不明

鳥山石燕著『今昔百鬼拾遺』に描かれている妖怪で
「もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや。雨女もかヽる類のものなりや」
と記されている。

これは男女の契りを表した
「朝雲暮雨」という故事成語であり、
吉原遊郭を風刺した石燕の創作であるともいわれている。

現在では雨女は雨を呼ぶ女の妖怪として伝えられており、
それが転じて出かけたり用事があるときによく雨に降られる人物を
「雨女」
「雨男」
と呼び、その対義語として
「晴れ女」
「晴れ男」
とも使われている。
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2023年06月12日

とりあえず、高女

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高女

主な出身地:不明

遊女屋の二階を覗いて歩く妖怪。

嫉妬深いが男に相手にもされない女が、
この妖怪になるといわれている。

鬼女の一種であるといわれ、
体の長さを自由に伸ばすことができるという。

鳥山石燕著『図画百鬼夜行』に
「高女(たかじょ)」が載っているが説明はなく、
実際にはどのような妖怪なのかはわからない。

画から判断し、
上記のような妖怪であると考えられたのだろうといわれている。
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2023年06月05日

とりあえず、浪小僧

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浪小僧

主な出身地:静岡県

静岡県浜名郡伊佐見村曳馬野(ひくまの)
――現在の浜松市に伝わる妖怪で、
ある少年が田仕事の後川で足を洗っていると草陰から声が聞こえた。

そこには親指ほどの大きさの浪小僧がおり、
大雨で陸に上がったが戻れなくなったので助けて欲しいと頼むので、
少年は海に戻してやった。

その後日照りが続き少年の田も枯れ、
海で途方に暮れていると浪小僧が現れ、
父が雨乞いの名人なので先のお礼に雨を降らしてもらうと言った。

雨が降るときは東南で浪を鳴らし、
上がるときは西南で浪を鳴らすと言い、
間もなく雨が降り、少年と村は助かったという。

似たような話は静岡各地にあるようで、小僧であったり、
仕事を手伝ってくれる藁人形であったりするため、
そのことから浪小僧は河童の仲間ともいわれている。
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