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2023年05月29日

とりあえず、雷獣

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雷獣

主な出身地:不明

雷が落ちたところに出るという妖怪で、
猫のような姿をしていたり、
後ろ足に水かきがついているものがいたり、
中には狼のような姿で前足が二本で後ろ足が四本あるものもいるらしい。

栃木県にいた雷獣は山にいて、
夕立雲が出ると急に元気になり空を走り回るという。

また、
雷が落ちると同時に雲に火の柱のようなものが登ったのを見た者が、
そこに雷獣がいるのを発見したという。

その姿は猫より大きく、
腹は白かったという。

雷獣の好物はトウモロコシだという。

雷が落ちると狂人が出るらしいが、
その狂人にトウモロコシを食べさせると正気に戻るといわれている。
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2023年05月21日

とりあえず、野寺坊

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野寺坊

主な出身地:不明。廃寺や山奥。

鳥山石燕著『画図百鬼夜行』にある妖怪。

蔦だらけになった鐘の前で、
獣のような顔をしたぼろを着た僧侶がうらめしそうにしている姿で描かれている。

石燕の説明はなく、どのような妖怪かは不明。

水木しげる著『図説日本妖怪大全』では体験談が語られており、
夕暮れに山を行くと近くに寺も人もないのに鐘が鳴る音を聞き、
おばあさんがそれを野寺坊と教えてくれたとある。

そのことからか、
夕暮れに廃寺で鐘の音を鳴らす妖怪として紹介されている。
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2023年05月12日

とりあえず、藤原千方の四鬼(金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼・火鬼・土鬼)

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藤原千方の四鬼(金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼・火鬼・土鬼)

主な出身地:三重県の伊賀・伊勢地方

天智天皇の時代に、
伊賀・伊勢地方で勢力を持っていたという豪族
「藤原千方」が使役していたという
「金鬼」
「風鬼」
「水鬼」
「隠形鬼」
の四柱の鬼。

「書画五十三駅」では
「風鬼」が「火鬼」に入れ替わって描かれている書があるように、
いずれかの鬼が「土鬼」「火鬼」となっている伝承もある。

「金鬼」は鋼の肉体で剣や矢を弾き、
「風鬼」は全てを吹き飛ばす風を起こし、
「水鬼」は水を操り、洪水を起こして全てを流し、
「隠形鬼」は姿や気配を消して奇襲をする力を持っていたという。

「謡曲 現在千方」では
「金鬼」が「火鬼」となっており、
火の雨を降らせるとある。

伊賀になる忍者資料館には四鬼の面があるそうで、
それによれば「土鬼」は地中を自由に移動できたという。

四鬼を使役し、朝廷に反旗を翻す「藤原千方」だったが、
紀朝雄の詩
「草も木も我大君の国なればいづくか鬼の栖なるべき(意訳:草も木も大君が治めるこの国に鬼の住む場所はない)」
を聞いた四鬼が逃げ出し、まもなく朝廷に討たれたといわれている。

彼らは「忍者」の源流であったともいわれる。

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2023年05月01日

とりあえず、雨降り小僧

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雨降り小僧

主な出身地:不明

柄のない傘を頭にかぶった小僧で、
提灯を手に持ち、雨師に仕える。

雨師とは中国でいう雨の神様のことである。

そのためか雨を降らすことが出来るようで、
狐に嫁入りのために雨を降らしてほしいと頼まれたときに、
手に持つ提灯を振ったところにわか雨が降り出し、
無事狐の嫁入りができたという。

また、雨降り小僧に遭遇した男の話もある。

ある男が雨が降り出したので急いでいたところ、
雨降り小僧がいるのに気がついた。

これはいいと傘を強引に奪い取り、
頭にかぶって走って家に帰った。

助かったと思い傘を取ろうとしたが、
それは頭にくっつき取ることが出来なかったという。

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