瀬戸大将
鳥山石燕著『画図百器徒然袋』に瀬戸物が集り、
甲冑を着、槍のような物を持った武士のような姿で描かれる付喪神の一種。
背に急須のような物を背負い、
合戦の後なのか下半身にはひびが多くはいっており、
割れた瀬戸物が散らばっている。
「槊をよこたへて詩を賦せし曹孟徳にからつやきのからきめ見せし燗鍋の寿亭候にや。蜀江のにしき手を着たりと、夢のうちにおもひぬ。」
と記されており、
『三国志』で有名な曹操孟徳と関羽との逸話から
石燕が創作した妖怪だといわれている。
瀬戸大将の姿は関羽の姿をイメージしたものといわれているが、
表情はどこかひょうきんなものをしている。