参考文献はこちら

2022年11月29日

とりあえず、清姫

1036清姫.png

清姫

『元亨釈書』や
『今昔物語』などにも
収められているほど有名な物語である。

奥州白川に安珍という修行僧がいた。

安珍は毎年、紀州の熊野権現に参詣していて、
宿を真砂庄司の家に定めていた。

その庄司の娘が清姫で、
安珍は修行僧のために妻帯は難しい身でありながら、
清姫を嫁にもらうと誓い、
清姫は美男である安珍にのぼせ上がった。

だが安珍はごまかし逃げてしまったのだが、
清姫は蛇体になりながらも安珍を追いかけた。

道成寺に逃げ込み、鐘の中に隠れた安珍だが、
清姫はその鐘をその身で七巻きし、
炎で焼き尽くしてしまったという。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月21日

とりあえず、九尾の狐

1035九尾の狐.png

九尾狐

インドのマカダ国の班足太子の妃「華陽夫人」、
中国の殷紂王の妃「妲己」、
周の幽王の寵姫「ほうじ」、
日本の鳥羽天皇
――近衛天皇ともいわれる――
の愛妾「玉藻前」に化け、
三国を美貌と悪事で混乱させたという妖狐。

日本にて安部泰成
――安部泰親、賀茂保親、賀茂保憲という説もある――
に正体を暴かれ、
宮中を脱したが、
その後那須野
――現在の栃木県那須郡で討たれ
「殺生石」
になったといわれている。

古い時代の中国では、
天下泰平のときに現れる瑞祥をあらわす神獣であったともいわれる。

栃木県大田原市の
「玉藻稲荷神社」や岡山県真庭市の「化生寺」の「玉雲宮」など、
九尾の狐や殺生石に関する神社や寺などが各地に存在する。

posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月10日

とりあえず、人面犬

1034人面犬.png

人面犬

平成の時代になって話題になった
都市伝説の一つで有名な妖怪で、
ごみを漁っている犬を追い払おうとすると
おじさんのような人面を向けて
「ほっといてくれ」
などと言い去っていくという。

時速八十キロで走るとか、
六メートル以上のジャンプができるなどといわれている。

遺伝子実験で生まれたなどと噂があったが、
文化七年の江戸に人面犬がいたという話がある。

江戸田所町
――現在の中央区日本橋堀留町の
紺屋の裏で牝犬が三匹の子犬を産み、
そのうち一匹が人の顔をした犬だったという。

興行師が見世物にして繁盛したが程なくして死に、
三四日は線香を焚いて興行していたという。

当時梅毒患者が牝犬と性交すると治癒するという迷信があり、
その結果生まれたのが人面犬だと噂されていたという。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。