
オシラ様
主な出身地:東北地方、埼玉
東北地方に伝わる家、農業、養蚕の神様で、
御神体は人と馬の顔を象った二本の桑の木の棒で
「オセンダク」という衣装を着ているものが多い。
年に数回、巫女によって祭が行われるという。
オシラ様は食肉や鶏卵を嫌い、
これを供えると祟られ大病を患うといわれている。
「オシラ仏」「オシメ様」「オコナイ様」「カバカワ様」「蚕神」とも呼ばれる。
埼玉県入間郡では祭を「オシラ講」と呼び、
正月に女ばかりの会合を行うという。
十二月十六日をオシラ様の年取りという地方もあり、
寝静まった夜中にオセンダクを着せ替えるのだが、
そのときオシラ様を直視すると目が潰れるといわれている。
着古したオセンダクは出稼ぎのときにお守りとして持っていくと、
怪我をしないといわれている。