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2022年05月29日

とりあえず、あすこここ

0055アスコココ.png

アスコココ

主な出身地:不明

熊本県八代市の松井家に伝わる
「百鬼夜行絵巻」
に描かれている妖怪で、
黒い煙の様なものの中に化け物の顔が複数浮かんでいる姿で描かれている。

国書刊行会の『妖怪図巻』の解説では
「アスコココ」は「彼処(あすこ)此処(ここ)」
という意味かとあり、物事を一部を知って全体を察するという
「此処と言えば彼処と悟る」
と、辺り一面という
「此処も彼処も」
の二つの言葉の意味から
「アスコココ」
を解説してある。

そのことから「アスコココ」は、
顔だけを見せることで、
辺り一面に妖怪がいるように錯覚させる、
顔がたくさんある妖怪か、
辺り一面に妖怪が隠れており、
顔だけが見える様子を描いたものなのだと思われる。
posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする