
小豆婆
主な出身地:埼玉、宮城、群馬、山梨
埼玉県や宮城県、群馬県、山梨県
などでいう小豆洗いと同様の妖怪で、
小豆を洗う音だけを出して通る人を驚かせる。
宮城県の小豆婆は日暮れの小川で小豆を洗い、
珍しく姿を見せることがあるという。
正体は狐だといわれている。
埼玉県では小さな祠に住んでいるといわれており、
夜中に現れ、通る人を化かしたり、取って喰うこともあるという。
群馬県では小豆を洗う音が聞こえ、
通り過ぎようとすると光に包まれ前が見えなくなるという。
そのとき親指を握り、
心を静めると次第に光は消えるといわれている。
山梨県では「小豆とぎ婆」と呼ばれ、
「小豆おあんなすって」
と声をかけて、通る人を笊で木の上に救い上げてしまうという。