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2022年05月10日

とりあえず、カヨーオヤシ

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カヨーオヤシ

主な出身地:北海道

樺太のアイヌに伝わる妖怪で
「人呼びお化け」
という意味を持つ。

どこからか「おーい」と声をかけられるが、
つられて返事をしてしまうと命を取られるという。

北海道のアイヌにも同様の妖怪が伝わるが、
特に名前はないという。

全国各地に同様の妖怪が伝わっており、
多くは一度しか声をかけてこないとされるため、
二度目もしくは三度目まで声を掛けられてから
返事をしなければいけないとされることが多い。

また、山中で普通の言葉で会話していると
魔物に気づかれてしまうため、
特別な言葉を使わなければいけないともいわれる。

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2022年05月09日

とりあえず、仲西ヘーイ

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仲西ヘーイ

主な出身地:沖縄

沖縄県那覇市に伝わる妖怪。

潮渡橋で「仲西ヘーイ」と呼ぶと
「ヘーイ」と声が返ってきて
「仲西ヘーイ」が現れるといわれている。

どんな姿かは伝わっていないが、
「仲西」という者の「幽霊」だといわれている。

呼びだした人は「仲西ヘーイ」に連れ去られてしまうのか、
神隠しにあってしまうともいわれている。

神隠しにあった者の多くは洞窟の中で見つかり、
奥の方を向かされているという。

さらわれた人を見つけた場合、
左足で三回お尻を蹴ると正気に戻るといわれているが、
右足で蹴ると死んでしまうともいわれている。

また、ただ現れるだけともいわれている。
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2022年05月08日

とりあえず、チーノウヤ

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チーノウヤ

主な出身地:沖縄

沖縄県に伝わる妖怪で「乳の親」と表記する。

優しい顔をしており大きい乳房を持ち、
洗い髪のような黒髪を長く垂らしているという。

死んだ子を埋める童墓に現れるという。

沖縄県では子が6歳以下で死んだときに、
童墓に入れるという風習があった。

死んだ子をチーノウヤが
あの世で養ってくれるといわれている。

半面、子供への愛情が深すぎて、
川を覗き込んだ幼い子供を
あの世へ引きづりこんでしまうとも云われている。

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2022年05月07日

とりあえず、ユーリー

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ユーリー

主な出身地:沖縄

沖縄県に伝わる妖怪で、
山原地方では白い着物を着ており、
長い毛髪が顔覆い、身長を高くも低くも出来るという。

今帰仁村天底に伝わる「ユーリー」は天に届くほどの身長だといわれる。

「ユーリー」に出会った場合
「シータカシータカ」
と唱えて身長を高くしてから
「シーヒクシーヒク」
と唱えて低くして、
鞭や枝で打つと青い光を四方に散らして消えるという。

那覇での「ユーリー」は「死霊」のことをいう。
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2022年05月06日

とりあえず、アフィラーマジムン

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アフィラーマジムン

主な出身地:沖縄

沖縄県に伝わるアヒルの妖怪。

この妖怪に股の間を潜られると、
死んでしまうといわれている。

読谷高校運動場前はかつて淋しい谷底で、
そこに「アフィラーマジムン」が出たといわれている。

ある農民が「アフィラーマジムン」を見つけ、
石を投げつけたところ、たくさんの蛍に分裂し、
農民の周りを飛び交ったといわれ、
鶏の鳴き声と共に消えたという。

南西諸島では股を潜られると死ぬという妖怪が多く伝わっているが、
「片身豚」
「無耳豚」
「ジーワーワー」
「ユナワ」
など、子豚の姿のものが多い。



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2022年05月05日

とりあえず、アカングヮーマジムン

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アカングヮーマジムン

主な出身地:沖縄

沖縄県に伝わる妖怪。

「アカングヮ」は「赤ん坊」で「マジムン」は「魔物」を意味する。

股の間を潜られると死ぬといわれている。

南西諸島では股を潜られると死ぬという妖怪が多く伝わっているが、
「片身豚」
「無耳豚」
「ジーワーワー」
「ユナワ」
など、子豚の姿のものが多い。

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2022年05月03日

とりあえず、飛頭蛮

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ろくろ首

主な出身地:全国各地

「抜け首」「飛頭蛮」とも呼ばれることがあるが、
先の二つは首がとれて空を飛ぶものを呼ことが多く、
ろくろ首は一般的には首が長く伸びる人間をいうことが多い。

妖怪というより、
普通の人間がなることもあるというので、
一種の病なのかもしれない。

たいていは女であり、
昼間は極普通の人間として暮らし、
夜寝ている間だけ伸びることが多い。

喉のところに紫色の筋が必ずあるという。

人間や馬の精気を吸うものや、
虫を食うものもいるが、
基本的には害はなく、
ただ首が伸びるだけである。


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2022年05月02日

とりあえず、ぬっぺふほふ

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ぬっぺふほふ

主な出身地:廃寺

廃寺などを夜中に歩き回る肉の塊のような妖怪で、
屍のような臭いがするという。

死者の腐肉がひとりでに歩き回っているともいわれる。

腐肉なので伝染病を撒き散らしたりしてもおかしくないと思うのだが、
何の目的もなく歩き回っているだけで、
気味が悪いだけであり、無害である。

人を驚かせるだけに現れるのだろうか。

似た妖怪に天を指差す肉人というのがいるようだが、
そちらはその肉を食べると超人的な力を授けてくれるという。

よく混同されるが、
ぬっぺふほふにはそのような力はないので、
間違えて食べないように注意した方が良いだろう。
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2022年05月01日

とりあえず、垢舐め

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垢舐め

主な出身地:風呂場

鳥山石燕著『画図百鬼夜行』に紹介されている妖怪で、
別名を「垢ねぶり」ともいう。

古い風呂屋や荒屋敷に住むといわれ、
垢や塵が積もったところから化けて出たという。

人が寝静まった誰もいない夜に出て、
風呂の垢を舐める。

舐めて綺麗にするのか、
または垢を増やすのかはわからないが、
妖怪がでるというのは気味が悪いので、
風呂掃除をサボるなという教訓が含まれた妖怪だといわれている。
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