河童
主な出身地:全国各地
シバテン(四国)ひょうすき(九州)ミンツチカイム(北海道)など
地方によって様々な呼ばれ方があるほど、全国に伝わる妖怪である。
その姿は様々であるが、
ここでは一般的に河童と呼ばれるものの姿を紹介する。
頭に皿を持ち、童のような姿をしており、
相撲、胡瓜などの夏野菜や人間の尻子玉を好む。
指の間には水かきを持ち、
亀やすっぽんのような甲羅を持つとも云われている。
体臭は鼻が落ちるほど臭く、
臭いが付くと二三日は取れないという。
元々は水神が零落した姿、もしくは藁人形、
アジア大陸から渡来し土着したものとも色々言われているが、
相撲は神事、夏野菜は水神信仰に欠かせない供物ということから、
一般的には水神のイメージが強いのかもしれない。
弁慶堀で高位な武士中間が河童に水の中に引き釣り込まれた際、
慌てて家に逃げ帰ったが、体に臭いが付き、二三日は取れなかったという。
また、享保に漁師が河童を捕らえたときに逃げようとしたので棒で打ったところ、
赤子のような声をあげて屁をこいた。
その屁は屈強な漁師でも耐え切れないほどの臭いでそれも二三日とれなかったという。
右腕を引っ込めれば左腕がのび(逆も可)、屁で空を飛ぶとも云われている。
また、女性を姦淫するとも云われているが、
それを防ぐには猿を飼うしかないという。