
逆柱
主な出身地:全国各地
大工が柱を立てるとき、
自然に生えている方向と反対向きに立てることを逆柱という。
逆柱にすると夜な夜な柱は腹を立てて音を立てて軋むという。
逆柱は火災や家鳴りなどの
不吉なことがおきる原因だとも言われており、
大工たちは忌み嫌った。
この逆さになった柱からは、
人の夢の中に現れて驚かす木の葉妖怪が現れたり、
もしくは柱自体が妖怪となってしまうという。
日光東照宮の陽明門の一つが逆柱になっているが、
これは完成するとそこから崩壊が始まるということから、
あえて逆さまにすることで未完成の状態にすることで
魔よけの意味を持たせているという。