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2013年12月02日

とりあえず、画本纂怪興(リクエスト) づるづるべったり

づるづるべったり.jpg

づるづるべったり

森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。

国書刊行会刊『森島中良集』から解説を引用する。

「此妖怪、極めて手なく、鼻毛は延て、読ざるに其数あざやかなり。
 一度女郎の懐にいれば、腰から下は抜作となり、
 づるづるべつたりとなるにより、其名に呼んで業を晒す化物とや云わん、馬鹿ものとやいわん。
 はるらしく鼻毛の延〔び〕た化物は傾城の手でぶちころすなり 糸瓜丈長」

手がなく、鼻毛が異様に伸びた男の下半身が、
布団と同化しているような姿で描かれており、
二羽の烏の様なものが飛んでいる。

「ずるずるべったり」には
「けじめをつけないで同じ状態を続ける」という意味がある。

「手がない」には「どうしようもない」、
「鼻毛を伸ばす」には「女に心奪われて、だらしなくなる」、
「傾城」は江戸時代までは「遊女」の別称、
「ぶちころす」は「心を奪った遊女が意のままにする」という意味を持つ。

鼻毛を伸ばすよな男は遊女が意のままにしてしまう、という意味だろう。

二羽の烏は、遊女という事から「熊野の起請文」が関係しているようだ。

熊野の起請文は、
遊女が愛を誓うと客に渡す誓約書のような物として使われており、
一枚は自分、一枚は客、一枚は熊野神社に奉納されていたようで、
約束を破ると熊野の烏が三匹死ぬといわれていた。

遊女はその職業柄から、
七十五枚破いても神罰が下らないといわれていたそうだ。


posted by 妖怪たま at 02:00 | Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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