東光寺の禅達(とうこうじのぜんたつ)
新潟県では狸を「貉」と呼ばれる。
その佐渡に伝わる佐渡貉の親分
「二ツ岩団三郎」
の四天王であるともいわれる。
佐渡の東光寺の三つが山に棲むといわれ、
寺の守護をしており、
日本で唯一禅問答が出来る貉ともいわれている。
寺に棲みついた禅達は、
毎日朝晩和尚の読経を聞いて学問に励むようになり、
禅問答も見様見真似で覚えたという。
住職に禅問答をしかけ、
つまらない答えをした者を追い出したといわれているが、
多くは逆にやりこめられていたといわれる。
佐渡の貉の番付では
西の横綱が「団三郎」に対し、
東の横綱は「禅達」となっており、
団三郎に化け勝負で勝ったことがあるといわれている。